溝口健二として
大いなる偏見を持って、この100歳の映画人、伝説の脚本家新藤兼人を見るのだが、
“魂(ショット)の飛散”がない。これに尽きる。wikiの大層な人間の20世紀の生き様に誰もが感服するし…
一切のセリフがない。
映画はアクションというような作品。
ただただ生活をする。働く。これだけ。
人間は労働者ということを嫌というほど見せつける稀有な映画。
なぜあの島で暮らすのか。あの島で暮らすか…
こういうものを撮るのが劇映画の目的ではないとおもうのですが。
苦労してわざわざ不必要なキレイゴトを撮っている映画という気がして受け付けられません。
主演の二人がプロの俳優でなければ違う見方が出来…
セリフがない、ということで知られるが、音楽はあるし、むしろ雄弁な映画だと思う。要するに、押しつけがましい。風景を美しく撮っていると言われるが、そうは思えない。
日々の生活はつらいが耐えなくてはならな…