穏やかで波の立たない静かな映画。
じんわりラストのシーン、阿部寛のナレーションで泣けた。
人生って何かちょっと間に合わなくて、
その後悔を自分の心の中でどう上手いこと消化していくかだと思ってるんだ…
たわいもない会話から、この家族の事情や関係性が徐々に掴めてきて、想像できる楽しさがある。
建前でのやりとりや微妙な距離感が、なんともリアルで、家族の煩わしさと愛おしさを感じる。
それぞれの想いが上…
是枝監督の十八番である"家族"を題材にした秀作。是枝監督のある種ドキュメンタリーのような描写には報道出身というルーツを強く感じました。フィクションとしてではなく、本当にいる家族の盆休みのひと時を覗き…
>>続きを読む夏の海の見える小高い丘から街を見下ろすショット、存在しない記憶が蘇ってきた
原田芳雄と樹木希林演じる老夫婦のゴツゴツして湿り気のある存在感、リアリティにクラクラする
ここで描かれる家族をめぐる現実…
(C)2008「歩いても 歩いても」製作委員会