記録
いやー参った、これは凄い。
視線劇。視線の不一致、視線の衝突、視線の消失、視線の共有、視線の略奪。移り変わりゆく視線が台詞に先行する情報として成立する、物語を何よりも語るのは口ではなく目で…
こうなってほしい、そっちの方が幸せなのにーっていうのは観る側の願望でしかないんだよな…
人間の複雑性って、面倒くさいけどそこが面白い。
簡単には手離したくないんだ、誰も…
ストンと展開に納得してしま…
このレビューはネタバレを含みます
他人から見た自分の嫌であろうところ、自分が感じる自分の嫌なところ、自分が感じる他人の嫌なところ、そういうものが自然に映画の中に現れていた。
「真実しか言わないゲーム」のシークエンスで顔が歪んでしま…
濱口竜介の学生映画期。まるで哲学者のメタファーのような登場人物たちの議論は、理性なるものから生物的なものへ変化する。これは悪は存在しないに至るまで変わらないもの、いやむしろこの学生映画から残ったもの…
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