このレビューはネタバレを含みます
人は死ぬ時に何を残すのだろう。
「ビューティフル」の綴りも書けない、ピンハネでしかお金を稼げない男がガンにかかり、家族のために何を残せるのかともがくストーリー。
家族の問題がギュッと詰まっている。…
悲しみとは何だろう。なんて聞きたくなるほど、哀しみの匂いがぎゅっと詰まった物語だった。
ウスバルはバルセロナの闇に染まった男だけど、それでも子どもたちのために人であろうとする姿が、痛いくらいに愛おし…
この作品を見に行ったとき、その日の1回目の上映で、10時くらいから観た。
が、イニャリトゥ監督の作品は朝から見るには重すぎた。
主人公ウスバルが霊媒みたいなことやってる設定だから、なにげにホラー。…
公開当時はこれを消化しきれなかった。でもエンディングに近づくにつれて、イニャリトゥ監督の中のなんとか表に出ようとしてる「イメージ」が一度や二度や2時間くらいでは俯瞰できないくらい大きいのが実感できた…
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主人公や貧困層の人々と街の切迫感と焦燥感、家族や恋人への愛情が映像からすごい伝わる。季節が寒い時期なのも相まって、ハビエル・バルデムの男臭い体温まで感じられる。
イリャリトゥ監督らしい、男の体臭と狂…
BIUTIFULというこの簡単なスペルミスから、愚かでもなお切実に生きる上での美しいものに思いを馳せ、必死に手を伸ばそうとしている光景が浮かんでくる…。このタイトルがずっと心の中に引っ掛かっていて、…
>>続きを読む人間含む自然の中の超越的存在を認めて、いかなる人間の行いにも善悪の審判を下そうとしないイニャリトゥ監督を信頼して敬愛してる。自分の撮りたいものを撮るのでさえ難しいのに、彼はその域を乗り越えて、最初か…
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