木下惠介はロングショットに冴えを見せる監督なので、北海道の小村を舞台にした本作は必然的に良くなる。手前と道の奥の人物とのすれ違いを豆粒のような小ささで捉えた画などまるで「アラビアのロレンス」だ。
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バイオレンスアクションとしてかなりいい作品だと思った。
繰り返し使われる奇妙なBGMが胸をかき乱し、「遠くから何かがやってくる」というシーンが非常に面白かった。
特に加賀まりの凜としたかっこよさが最…
第二次世界大戦末期の北海道の農村、有力者の息子から長女への縁談を断ったため、東京から疎開していた一家が嫌がらせにあい村八分にされ、かつてその一家で使用人として働いていた村人とその娘を巻き込み起こる村…
>>続きを読むこんな映画も撮ってるんだ木下惠介。ねっとり長く撮るところと素早く処理するところのメリハリがあり、アクション表現でも巧みさを見せる。逃げる人と並走するカメラ。
西部劇にありそうな展開だが、そこは太平…