【優しいサヨクのための嬉遊曲?】
大島渚らしく日本戦後史を「バカ共による芝居」として再構築した反・歴史映画。
下卑たブラックジョークで日本の恥ずかしい儀式の連続を痛快に笑い飛ばした一編。河原崎健…
このレビューはネタバレを含みます
着物、は人体の曲線を全て隠して直線からなる様式の美に変える。素を隠して型に嵌める事が日本の美なのだと、そんな類の話を書いていたのは九鬼周造だったでしょうか。
儀式、儀礼の美しさも同じ。人造の型の美で…
戦後、自壊していく家父長制を旧家の冠婚葬祭を通して描く。
60〜70年代の混沌とした社会のなかで心の拠り所を失っていく人々の、見るものにやわな感情移入など一切させないストーリーと圧倒的な画力。
この…
ここに示される儀式のくだらなさ、馬鹿馬鹿しさは、当時の日本社会、政治を映すものだったのだろうが、それが今日観てもアクチュアルに感じられることの凄さと落胆。それは大島の眼差しの怒気を孕んだ冷徹さのゆえ…
>>続きを読む今、この映画を観てみるとイヤでも思い出してしまう映画があるんです。すでに複数の方が触れていますが、市川崑監督「犬神家の一族」(76年)。
重厚なセットや旧家の様子、複雑な人間関係。独裁的家長はあちら…
律子、節子くらい眉毛薄くしたいと思ってたからちょっと羨ましい。
広い日本家屋とそこにいる人たち、おどろおどろしくて気味が悪い。次々と催される日本の古い冠婚葬祭の儀式、家父長制、男らしさ女らしさ、うん…
見たわよ、「儀式」。
あらやだ、わたし好みのシーンが何個かあったわよ。そこをピッキングアッピンしちゃおうかしらん。
まずなんといっても、テルミチくんがリツコおばさんにエ○チなお願いをしたところね。あ…
✔『儀式』(46p)及び『東京戦争戦後秘話』(37p]▶️▶️
個人的に初めて観た大島映画は、『~通り魔』だったが、封切ではこの『儀式』が初だった。「戦後への愛惜を込めた全否定」等と云われても、…
大島渚プロダクション