いい映画だった。
ゆっくりとした展開ながら、ワンシーンワンシーン、じっくりと心に残る。
アリスを警察に届けた後、これはフォリップが寂しくなって、迎えにいくか、どうなるのかアリスがフィリップの元に戻り…
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飛行機の中で、男が撮った写真を見てアリスが言う。「きれいな写真。空っぽね」男はそれを聞いて、ふっと笑う。
この短いやりとりがとても好きだった。
アリスは、彼の“空虚さ”を見抜いているようだったし、男…
このレビューはネタバレを含みます
16mm白黒ネガのノイズ最高だ
アメリカのとは違うヨーロッパ的感性の詩的なロードムービー
アリスを置いてく理由が示されず、母親が悪者じゃなくてただ迷子になってるだけとして描写されるのが良いよなあ。親…
シンプルだけど、これがいいんだよね。ヌーベルヴァーグのような広大なロケーション撮影と即興演出は、映像のドキュメンタリー性を高めている。「写真や日記は自分の存在を残すため」という台詞に込められたヴィム…
>>続きを読む「"夢" なんてないからダメ
ある物だけにして」
というこの現実主義的で悲しい、寂しい言葉がアリスという少女の人間性を物語っている。
退廃的で寂しくも美しいロードムービー。
ヴィム・ヴェンダー…