若い頃に何作か観て、苦手意識を持ってしまったヴィム・ヴェンダース。『カモン・カモン』が今作のオマージュということで改めて鑑賞しました。
たまたま出会った男と少女のロードムービー。
移動距離が長い。…
間違えて2作目から見てしまったが、そのおかげでこの作品を最後まで見れたかも。
あまりセリフを追って深く考えることができず、映像を眺める程度になってしまった。
知らない少女と旅をする現実ではなかなか起…
飛行機の中で、男が撮った写真を見てアリスが言う。「きれいな写真。空っぽね」男はそれを聞いて、ふっと笑う。
この短いやりとりがとても好きだった。
アリスは、彼の“空虚さ”を見抜いているようだったし、男…
陰画としてのビルドゥングスロマーン(Bildungsroman, 成長物語)について、ヴィム・ヴェンダースの作品を観ると、いつも考えさせられることになる。
主に19世紀のドイツで、ゲーテによる『ヴ…