大学時代で見て以来である。原作も毒があるが、映画も負けず劣らず毒だらけ。現在に置き換えても問題がない内容だ。作品の舞台は、79年の東京。主人公の苛立ちは、青春につきものだ。誰もがどす黒い感情を持ちな…
>>続きを読む暗いですね。社会に対する漠たる不安と不信がそれぞれにあり、それらの鬱憤を晴らす先がすぐ近くのコミュニティ、というのは見ていていたたまれません。どうせなら社会のもとを作り出そうとするところへいけばよい…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
住み込みで新聞配達をする吉岡まさる19歳。
配達先では犬に吠えられたり、集金をふんだくられたり、憐れみの目を向けられたり。
彼は配達先の情報を細かくノートに記し、精密な地図を作り上げる。
地図にはバ…
【小人閑居して不善をなす】見終わった後、思った感想でした。
自分の十九歳の頃なんて随分昔過ぎて、忘れているけど、十九歳ってまだ青臭い所が残ってるもんやったっけなと思い出してました。
毎朝、早朝雨の…
毎朝自分の足で走り雨が降っても新聞の配達と集金。代々木予備校にはほとんど通わないし隣の家は好きで夫婦喧嘩してる。定規で線を引いて熱心に鉛筆。偏見で嫌味が三つ溜まったら鬱憤ぶつける陰険な迷惑電話。爆破…
>>続きを読む自分だけ世界を完成させていくのが良かった。鉛筆でどんどん書き込まれていく情報が気持ちいい。見て良かった。タイムスリップしたみたい。蟹江健三とその恋人が良かった。ほかにも似たテイストの作品があるなら知…
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