このレビューはネタバレを含みます
なんて生々しくて若々しい映画。レオスカラックスの初期の映画みたいだ。最初は湿り気がなく光が若々しいのにだんだん荒んでジメジメと暗くなっていく。長谷川一夫の襟足はこざっぱりして足袋も綺麗だったのに薄汚…
>>続きを読む◎全てが本寸法 役者自身が本気で芸を魅せる名作
1938年 東宝 モノクロ 88分 スタンダード
*一部に音声欠落、全般に状態悪からず
再見で、前回観たときも大層感心したが、やはり日本映画史上屈…
大傑作
成瀬巳喜男の作品で一番好きになった
男と女が縺れ合い、くっついたり離れたりを繰り返す。それで86分描いてしまうのだから素晴らしい。
『残菊物語』と同じく芸事を生業にする男女だが、あちら…
成瀬巳喜男監督、長谷川一夫、山田五十鈴主演。
まだ数本しか観ていないが、山田五十鈴が一番美しい。
古典的な日本人女性の美しさの権化か。
鶴八鶴次郎は太夫と三味線の男女コンビで、2人の息はぴったり…
序盤からヤルセナキオのエッセンスたっぷりじゃないか。
低重心な渋みあるストーリーや映像ながら、抜群の説得力。
すれ違ってない時でさえ、もどかしさを感じさせる、主演二人の素晴らしい演技。その存在に抒情…
時に軽やかに時に哀切入り混じる成瀬らしい男女芸道物語
素直になれない優柔不断な男の嫉妬と後悔が描かれていく
時代はまるっきり違うけど、ララランドのような男女のすれ違い
些細なことで口喧嘩をするのも面…
芸道物で「残菊物語」と比較されるが、どちらかと言えば「浮草物語」に近い燻銀の趣深い成瀬巳喜男監督作品の傑作。鶴八山田五十鈴とその母を師匠とする鶴次郎長谷川一夫は兄妹同然で育ち芸を精進する仲だが、息の…
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