ニクソンの作品情報・感想・評価

「ニクソン」に投稿された感想・評価

GoIzumi

GoIzumiの感想・評価

3.3
歴史や政治学の資料映像を観ているようで、時折、映画を観てることを忘れてしまう。
最初はちょっと時代を追うのに頭がついていかなくなったが、後半がとても面白く感じた。
もっと見るためには自分の知識が必要で、まだ意味は君はわかってないよと言われた気分でもある。

ただ、ニクソンの行動がアメリカにとってプラスに働いているはずなのに、本人が世間から嫌われうとわれる流れがたまらなく面白い。
ストーリーを否定しようにも事実と結びついて実際にいた人物という現実が何とも違和感を生み、受け入れざるを得ないところがたまらなく良かった。

ダークヒーローというのか、資質の足りないがために周囲の非難を浴び続けた大統領が困難であがいてあがくのだが、動けなくなるまであがく姿がたまらなくかっこ良かった。
映画でボロクソ扱っていい数少ない大統領ニクソン。

くどい。オリバーストーンくどい。
Tangerine

Tangerineの感想・評価

3.8
長いんだよ、オリバーストーン。
ほんと、言葉遣いの悪いクソだなぁ。でも嫌いになりきれない。おまけに最終的には感動した。
「ブッシュ」もそうだったけど、オリバーストーンが描く大統領ものはいい。トランプのも作って欲しい。
彼の功績は、キッシンジャーを登用した事かしら。二人三脚で世界平和を目指すも、かたやノーベル平和賞、かたや…。
tori

toriの感想・評価

3.5
「ペンタゴン・ペーパーズ」に始まり「大統領の陰謀」「ザ・シークレット・マン」「フロストxニクソン」で終わるはずだったニクソン/ウォーターゲート事件関連映画プロジェクト

シネ友情報でこれを知り〆とすることになった(はずだった)

ウォーターゲートと辞任した史上初の大統領として名を留める

マザコン、ケネディ兄弟へのコンプレックス
誰からも好感を持たれなかった中、唯一娘だけが敬意をもっていたように描かれている

見てくれが悪い、マスコミをないがしろにする愚行、詰めが甘いなど大統領の器でなかったと言ってしまえば元も子もないがガッツだけは持ち合わせていたらしい

こんな映画や今に至っても「ペンタゴン・ペーパーズ」でいじられている事実
誰も覚えていない大統領よりよっぽどまし

だがとうの昔に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のモデルになりマイケル・ムーアに喧嘩売られ、これからも色々やらかしそうな現職に栄光の座を奪われるかも知れない 
娘や孫は冷や冷やだろう
「ペンタゴン・ペーパーズ」にグッときて「大統領の陰謀」を観て「ザ・シークレット・マン」を観てさらに「フロスト×ニクソン」も観たら、いよいよラスボス「ニクソン」鑑賞の流れ、あると思います。
 
映画冒頭。時は1972年6月17日の午前1時21分。同日午前3時に予定されているウォーターゲート・ビル214号室への侵入計画の直前打合せをするメンズの様子。いわく、「清く正しい生活も今日で終わりだ」。

史実と証言をベースに、アメリカ合衆国第37代大統領リチャード・ニクソンの半生が描かれる。先に観た4本と決定的に違うのは、大統領時代のニクソンを、人間味たっぷりに、まあまあウェットでセンチメンタルなタッチで見せてくるところ。ニクソンてホワイトハウスから世界を黒く侵食する絶対巨悪マンでしょーというイメージが出来上がってたところでこれを観て、でもだからといって矛盾を感じることもなくて、監督オリバーストーン力と主演アンソニーホプキンス力をびしびし感じた。
 
1960年。ニクソンは、選挙でJFKに負けた。エリートを絵にかいたようなJFKと、何をとってもJFKに劣ると思っちゃってうじうじJFKをライバル視し続ける、コンプレックスの塊ニクソン君。ジョンのみならずテディも目の敵にしててしつこかった。
 
1968年。フーバーFBI長官との会話は一体なんなん…。どの程度マジなん…。
 
1969年。念願の大統領就任。任期中に、特に外交面ではそれなり偉業を成し遂げてたことをやっと知った。良い実績もあるんやん。それで有頂天ニクソンになったのがいけなかった。退任後、ウォーターゲート事件でしか語られないことが無念でしかたないっぽいニクソン君の様子は、映画「フロスト×ニクソン」でも垣間見られた。
 
映画中盤でNYタイムズのペンタゴン・ペーパーズ事案が勃発。余裕しゃくしゃくでマスコミも世間もなめてるニクソン君。「なんだっけあいつら、あのほら、ワシントンポストのウッドワードとファーンスティン?」と名前もうろ覚え。テキトーにのらりくらり犬の話とかしといたら世間も忘れるだろう的にたかをくくってて、実はもう足元をすくわれてることに気付いていない。

ここぞという所で外すのがニクソン君のかわいいところ。例えば、1960年のテレビでのJFK戦。いまだに語り草の討論会。さらに映画にあった、ベトナム戦争に納得できない学生たちのデモがやまなかった時に彼らのど真ん中へ降臨する場面。せっかくの学生達と直で会話する機会で爪痕を残せなかったのはちょう残念。
 
ニクソン君の成り上がりっぷりだけは手放しで凄かった。南部の貧しい雑貨屋生まれからの実質世界最高権力ポジションは超アメリカンドリーム。光と影がくっっっきりしてる人生。他者の評価を借りないと自己肯定ができなくて、なにかと悪い方に、パーソナルに受け取ってしまってて一人で生きづらくなってるニクソン君だった。リンカーンの肖像に向かって「俺は◯つの屍をこえてきた。あなたは幾つほど?」と感傷的に語りかける場面が印象的。
 
ニクソン君的にはいろいろと「思てたんとちゃう!」なのかもしれないけど、アメリカ史、いや世界史に強烈な存在感を残したのは確かで、勝手にシリーズ化させてもらっちゃったくらいハリウッド映画も作られてるし、結果的にすごいと思うよニクソン君!頭切り替えて、天国でハッピーに暮らしてて!
lovelyn

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3.0
ニクソンが何をしたの?という概要が約2時間で掴める。
ただ、無音シーンが多いので、お疲れ時には見る事をおススメしません(> <)。
空

空の感想・評価

2.6
ウォーターゲート事件の日というのがあるとのことで勉強のためみてみた

アメリカの政治はやはり様々なことが絡んでいて難しいが、信念の貫き方は人それぞれなんやな思う

悪を飲み込みながら信念を貫くことの難しさを垣間見る
悪人になる事と自分の思いを貫くことのバランスのとりよう

トランプくんはかなりここから学んだ上での政治運営しているのであろうなとも思う

子供時代や母親の影響はどれだけ年を取っても消せないというのはあると思う
貧しさの中で耐え忍んだ強さは汚泥の中でも咲く力になるのか、悪とは何かを考えさせられる
Kazu

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4.4
ケネディやジョンソン大統領の後、1968年に大統領に就任。ベトナム戦争からの撤退、ソ連・中国との和解など、多極型外交を展開し、後の共和のレーガンやトランプ政権の外交にも多大な影響与えているニクソン。二期目には国務長官にも据えたキッシンジャーとの親交も描かれる。

資金力の乏しい一世政治家として権力を登るまでに清濁併せ呑んで生きる様の思想的なバックボーンとして、子供時代の両親のクウェーカーとしての厳しい躾も丁寧に触れられている。ウォーターゲート事件を機に二期目途中で辞任に追い込まれたが、その外交手腕は後年再評価されてもいる。

ペンダゴンペーパー(The Post)も観ているが、ウォーターゲート事件の多面的な理解がよりできたように思う。

今のトランプ政権は政策的にはニクソンに近いが、民衆の心を掴む上ではテレビでの長い経験もありずっとニクソンよりは上手。彼の短所から学んでいることも多いのではと思う。

映画としては多少退屈かもしれないが、現代の多極型世界の源流を理解する上でとても示唆に富む映画だ。
ウニ

ウニの感想・評価

4.5
ウオーターゲート事件四作目。FBI側から「ザシークレットマン」記者側から「ペンタゴンペーパーズ」と「大統領の陰謀」、そして大統領側から本作「ニクソン」。

アンソニーホプキンスさんの演じるニクソンが上手すぎて、めっちゃ面白!いろいろ切なかった。

ブレーンや側近の予期せぬ様々な動き、後援者の思惑や思想、本人の生育歴やトラウマ・性格そして大統領としての資質などなど、政治の意志決定そして歴史は、偶然がこのように積み重なっているのかという放心状態に陥る超大作で見応えありありでした。

四作見てみて、それぞれの立場で違うものが見えていたんだなーと。
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