作品の完成度
吉田修一の原作が持つ現代の孤独、人間関係の希薄さ、地方の閉塞感、そして「悪」の定義という重層的なテーマを、李相日監督が徹底したリアリズムと情感豊かな演出で映像化
殺人犯と被害者の視点、…
原作小説の作者と監督が脚本を共同執筆している作品。原作者が脚本も担当することで、原作者の伝えたい事が、映画に諸に描かれている作品なんだろうと思って鑑賞してみた。観て気づいた、観たことありました。かな…
>>続きを読む捉える人受ける人により、悪人の定義は変わる
善人が急に悪人になることも、悪人に善人の要素を見出すことも可能だ
樹木希林、柄本明、光石研、深津絵里…
この人たちでないと出せない人間臭さが濃すぎる
…
この一筋縄ではいかないモヤモヤした気持ちになる作品、好きですねぇ〜。
イカの目からヘッドライトの光に持っていく演出、ポンヌフの恋人から引用しているのかな。
柄本明さんが大学生の集会に乗り込んでい…
出てくる俳優さんが皆素晴らしくて、胸に迫る作品になっている。悪人て、なんだろうね、と改めて考えさせられた。私は、最後のシーンは彼女の未来のために凶悪犯を演じた、と解釈してるけど、本当のところはどうな…
>>続きを読むどぎつい。悪人とそうでない人の境界線とは…殺害という事実は間違いなく裁かれる罪である。
一方彼の動機は過剰な“拒否”から湧き出たもの。
あらゆる悪の感情が表出する中、罪に問われない者もいる。
妻夫木…
何を持って悪人と定義するのがこんなに難しいとは思わなかった
一見主人公とヒロインが良い人に思えてくるけど、実際は主人公は継母にお金をせびってたりヒロインは凶悪殺人犯を隠避してるわけだから一概には良…
九州に住んでるからこそ分かる、この土着的な風土や気候、人柄。
岡田将生も満島ひかりも、いるいる、いるよねこういう人たちって演技が上手すぎる。妻夫木くんの恵まれないからこその優しさ、これもまた、いるい…
倫理観を超えて罪を正当化しようとしてしまうほどの親心や恋心。この映画を観て“すべてを知らないからこそ信じぬける心”“自分以外の他者から見た自分がいかに曖昧か”を感じた。事件に関与していない身近な人物…
>>続きを読む(C)2010 「悪人」製作委員会