こんなにも閉鎖的な空間で人間らしく生きられるものか!
映像は単調だが繰り返し出てくる提灯や塔、食事のシーンが印象深く物語を支えている。
原作未読のため一瞬出てきた息子との恋愛話に発展するかと思い…
【紅の人形の哀しみ】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のチャン・イーモウ映画『紅夢』を観ました。これが大変美しい作品でありました。
左右対象のお屋敷に一人の女が入っていく。頌蓮(コン・リー)…
4人の夫人の思惑が錯綜する愛憎劇であり、左右対称の画面の構図、さまざまな色彩が表情を見せるこだわり抜かれた映像美映画でもある。赤い提灯、夜明けのブルーアワー、夕暮れ時のオレンジ、白い一面の雪景色、夏…
>>続きを読む◯チャン・イーモウ監督、ホウ・シャオシェン製作総指揮。
◯ド頭のコン・リーの落涙に持っていかれる。これから起こる様々な不幸の予感に他ならない。
◯第四夫人として迎えられた家での女の争いを描く。表…
このレビューはネタバレを含みます
蒼い夜の帳が下りてきて…
灯る紅い提灯の明かり…
パリッと張り詰めた…
澄んだ空気…
長崎ランタンフェスティバルの度に
幻想的で
夢のように美しい
色彩のコントラストと…
コン・リーの勝気な顔…
かつての女性の抑圧や閉塞感、だからこそ鋭く顕現する女性としての本能や存在意義。それを真っ赤なランタンが克明に映し出す。
見た目には静かで淡々、でも業火のような激しい情念の交錯。意地やプライドなんて軽…
このレビューはネタバレを含みます
シンメトリックな配置が好きな自分としてはたまらなかった。ストーリーに大きな意外性はなかったけれど、愛情に対する上を主人公からも、その使用人からも感じた。後悪事が露見した後の第二夫人の表情の変化が良か…
>>続きを読む★★★★★it was amazing
『紅夢』 チャン・イーモウ監督
Raise the Red Lantern
退廃的な叙情詩
美しい色彩&映像&美術
コン・リー as 富豪に嫁いだ第4夫人…
このレビューはネタバレを含みます
チャン・イーモウにしては珍しく田舎じゃないな、と思ったが、さすがセットで見せてくれる。
ほとんど変わらない舞台だけれども大奥のようなドロドロ感、それがウリなはずなんだけど、いや悪くないんだけどドロ…