ニッポン無責任野郎の作品情報・感想・評価

「ニッポン無責任野郎」に投稿された感想・評価

「踊る大捜査線」の7話で、サラリーマン時代に営業マンだった経験を活かし、あれよあれよと会社の内部に入りこむというシーンがあったが、恐らくこれが元ネタ(というか君塚良一が知らないわけがない)。

まるでピタゴラスイッチを観てるかのようなパズルを解く気持ちよさとそれを彩るクレージーキャッツの名曲にのせたミュージカルに毒っ気満載の笑い。

ハッキリ言って主人公が何考えてるかわからないが、その部分を切り捨てたことによって生まれたテンポが小気味良い。これ以上に映画に何を望もうかと言いたくなる最強のエンターテインメントである。
saccchany

saccchanyの感想・評価

3.3
お調子者すぎる🤣
上司にこれだから大正生まれは古いって毒吐いてて時代を感じた!
前作が1962年の夏の興行収入トップに躍り出るというまさかの大ヒット作となり、鉄は熱いうちに打てとばかりに5ヶ月後にはもう続編の公開に至った「向うがクロサワなら俺はフルサワ」と威勢のいい古澤憲吾監督による第二弾。

脚本も前作同様に田波靖男が担当。

植木等は平 均(たいら ひとし)から、源 均(みなもと ひとし)に名前を変更するもキャラは全く同じ。そして流れも展開も、ほぼ同じ…いくらヒットしたからといって、ヒット作の焼き増しでいいのか…これを当時のように半年後に見れば、いくらか違うのか?三日前に前作を見たばかりだからそう感じるのか?

前作で既にスベリまくってたのに、また繰り返されるから当然しんどい。なんでこんなものが二作も作られたのか…植木等のキャラにもあまり好感が持てない。薄っぺらいC調が鼻持ちならない。


『男はつらいよ』と何が違うのか…寅さんだって毎回毎回フラレて同じことの繰り返しのはずなのに…えらい違いだ。やはり寅さんというキャラ勝ちなのか、単純に好き嫌いなのか…筋が通ってる寅さんの行動は理解できるし、男としての優しさ格好の良さが寅さんにはある。

しかし、この平も源も寅さんのような人間味をまるで感じない。このオカモトコンドーム並みの薄さが当時には画期的であったのか…


○銀行
団令子演じる丸山英子と源。
出会って4秒で結婚を申し込む源。


「会社だって一生勤めなきゃならないと思うからサラリーマンは、しょぼくれちゃうんだよ。結婚だって同じよ。まっ始めから別れるつもりで結婚する奴はいないだろうけどもね。なぁ〰にもうまくいかないものをね、無理に一緒にいることはないよ」

前作の破茶滅茶を知っているから、なんとか耐えられるが…これが抗体というものだろう。

出会って4秒でプロポーズする男より、モジモジしてフラレ続ける寅さん方が応援したくなるというか…桜木花道もフラレ続けるし…出会って4秒で結婚されたら何もドラマも生まれない。障害があるから、ドラマが生まれるんじゃないの?その恋がうまくかないから葛藤するんでしょ?だから見てる側が応援したくなるんでしょ?

こんなんで結婚されても…何も感じないんだけど…貯金が50万あるからという結婚詐欺師紛いの理由も感心しない。


○中込の実家
谷啓演じる中込と、おばあちゃんアイドルの浦辺 粂子が演じる母の中込うめ。居候する源。

うめ
「あなた会社遅れていいんですか?」


「キチッと行ったからって、どうせ大した仕事があるわけじゃありませんからね」

うめ
「そんなことじゃ出世しませんよ」

コロナ禍によりリモートワークで大概のことが済んでしまうと気づいたくせに、旧態依然とした会社ばかり多くて、なかなか出勤信奉者を切り崩せてない印象の日本社会。

会社に行ってデスクに座って、やってる感だけ出して満足してないで、どんどん源のように開き直ってほしいと思う。



専務からクビ宣告された後、さらに常務からもクビ宣告され、二度クビになる源。


「その点についてはご心配なく。たったいま別口でクビになったばっかしですから。二度クビかぁ〰、すると退職金は二人分いただけるってわけですね!」

コロナ禍によって売り上げ減少→人件費削減。
それによりクビを宣告された人も多いと思うが…クビになっても自殺するほど落ち込むより、ケセラセラで源のように明るく生きて欲しいと願う。

この底抜けの明るさは励みになる。
前作と同じ展開だけど…


○お店
クビを嫁に伝える。


「別に驚くことはないよ。港に入った船は、また出ていく。これが人生さ」

名言風だけど…なんだか合ってるのかよくワカラナイ。


「しょぼくれたこと言うなよ」
前作よりさらにお調子者になってる。無責任な発言の中にちょいちょい今でも通ずるところがあるのを観ると、時代を先取りしていたとも捉えられる。まぁ、度が過ぎるけど。結婚式で「ハイそれまでョ」は面白すぎる。
つよ

つよの感想・評価

3.0
お調子者の男がとんとん拍子で入社して初日から図々しい。明るく楽しく軽い気持ちで。
『ニッポン無責任時代』の続編と思ったらキャスト同じで違う設定。
2作目。うん、こういうパターンなんだね。ラストで1作目と繋がった。(のか?)
otomisan

otomisanの感想・評価

3.7
 前作を凌ごうとなると相当飛ばさないと。お陰様で明音営業部、誰も源等について行けない。前作では乗っ取り勢に対抗して平ヒトシ部長以下総力戦でクマゴロー社長を攻略したもんだが、こちらはまるで世渡りオバケの綱渡り連発な有様でどうも目まぐるしい。まあ、それでもヒトシ台風が過ぎ去ればあら不思議、粂子ばあちゃんもお仕事フル回転だし、谷敬夫婦ともいい塩梅だし、ダメ役員幕田・王仁は仲直りするし、ハナ部長は草笛ママに告ってしまうし、結果迎える新社長はあの人だし、いいのか悪いのか落ち着いたじゃないか。はて、あの人の「アタシの方針」とやら、想像すると混乱してしまう。
 周囲の意外な安着に対して、相変わらずヒトシはクビの連発で根無し草。結婚までしてひとりどこへ流れゆくかと思えば類、友を呼ぶんかなぁ。ただし、類であっても友かどうか?たとえば、平ヒトシにはルールがあって、この世で嫌いなもの二つ、人任せと女の子のおせっかい。これを言い放つ当たりの苦み走りがカラッとしているんだが、源等となると何とも世渡りオバケのあたり構わず手あたり次第で話に締まりがない有様だ。結果、平ヒトシの立ち去り際の余韻の良さが今回はちっとも感じられなくて格好悪くなってしまった。だからか、オチのつもりで一人二役のトリックをかますわけだろうが、類とはいえ他人のふんどしとは調子のいい話だ。
むかーし見たとき、昭和30年代東京のまだまだ復興途中っぷりとホコリっぽさに驚いた記憶を、また見て思い出した。考えるまでもなく敗戦から15年そこそこしか経ってないんだからまあ当たり前だ。僕が子どもの頃の昭和40年代後半でさえ、道はそこそこホコリっぽかったし。
クレージーを毎日のように聴いていた若い一時期を思い出す。とりあえず、今回も浦辺粂子の豹変には笑えた。
田中元

田中元の感想・評価

3.2
『ニッポン無責任時代』の完全な延長上にあるけど主人公の策士ぶりに悪辣さが入り込みちょっと苦手。
■2回目(2020/10/14)
前作「ニッポン無責任時代」に続く植木等による無責任シリーズだが、ストーリーの繋がりは無い。

前作に負けず劣らず無責任でいい加減、でも賢い主人公を演じる植木等にとにかくハマって笑ってしまう作品。

失業中の源等は、切符代を払わずに電車に乗ったり、拾ったタバコを勝手に新しいのと交換したりと無責任な行為を続ける。

そんな中、偶然出会った名音楽器と言う会社の長谷川営業部長と、勝手に仲良くなる。

そこで聞いた話によると、次期社長の座を狙って、王仁専務と幕田常務が争っている様子。

二者の争いを利用して、見事に名音楽器へと就職し、結婚までした源等だが…

とにかく主人公を演じる植木等の芝居、そして歌を聞くだけで、最高にカタルシスを感じる事が出来る。

彼の「ご苦労さんっ!」と無責任でいい加減な行為を鑑賞するだけで、癒されてしまうから不思議である。

前作に比べると、だいぶ詰めこんだ感じは否めないが、それだけクレイジーキャッツが忙しかったのかもしれない。

ラストはエノケン映画ばりのオチで、なんだか嬉しくなってしまった。


■1回目(2018/9/1)
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