大映で三度映画化された谷崎作の一番新しいもので、現代(1967年)に翻案された増村映画になっている。
安田道代のナオミをひたすら楽しめるかどうか。
後の「盲獣」に至る導線の様な作品で、閉塞感と息苦し…
オープニングの工場のカット。
物語のイントロダクションからタイトルクレジット、そしてナオミの日記とフォトグラフ。
流石の増村節でカッコイイったらない。
「ツィゴイネルワイゼン」で強烈に刷り込まれた…
「俺、この世で母ちゃんが一番好きだったんだ!ナオミはその代わりさ。
母ちゃんに負けない、立派な女に育て上げたいんだ!」
という小沢昭一のマザコン台詞、嫌悪感で憤死する人が出そう。
安田道代に馬乗り…
小沢昭一が育て上げた独占状態のファムファタールによる気持ち悪い変態映画。結局、おっさんが未練がましくて女の尻に敷かれるだけというオチは何とも弱いが、やはり増村保造は変態に振り切れている方が面白い。そ…
>>続きを読むなんと脱ぎっぷりのいい安田道代!パーティーで踊る(暴れる)小沢昭一がおかしい。まーちゃんこと倉石功の赤い車は「5555」のゾロ目。やはり、そういう奴だよな。赤い玄関扉の平屋住宅。扇風機が回るその部屋…
>>続きを読む痴人の愛
増村が具現化した「ナオミ」には最終盤まで鼻白み続けるけどラストで圧倒されるとは思わなかった
コントロール可能な巨大工場の機械のショット群
その機械とは対照的に飼い慣らせない獣
食い殺さ…
恋愛の本質的なところがすごく分かりやすく描かれていた。束縛、嫉妬、そして共依存…
この作品では人間性が描かれておらず、お互いをアクセサリーとしてしかみれない、2人の関係。
でもだからこそ、そういう恋…