たまにこんなクラシックなファンタジィ作品を観るのもいいものです。
キャベツ畑に捨てられていた赤ん坊トトを見つけた老婦人がその赤ん坊を育てる。
老婦人の死後、男の子は孤児院に預けられ、
素直な…
デ・シーカ監督は「自転車泥棒」「終着駅」などの陰気な作品のイメージが強く好みではなかったが、今作はかなり陽気でファンタスティックな作りなのに驚いた。
善意の塊みたいな主人公トトを中心に貧乏ながら明…
このレビューはネタバレを含みます
終戦直後日本のバラック街なんてレベルじゃなかった。
家ていうかただの板!!板かぶってるだけ!!凍死する!!そりゃ日なたでぴょんぴょんするよ!!
きっと誇張なんだろうけども…
え、もう1950年なの?…
カンヌでパルム・ドールを獲得した、デ・シーカ監督のファンタジードラマ。
底抜けの明るさと親切心を持つ孤児院出身の青年が、ミラノ郊外の不毛地を活気溢れる貧民街に変えていく。
「鼻は鼻。指は5本。」…
カンヌ映画祭パルムドール受賞。
1951年頃のミラノはこんな殺伐とした雰囲気か。
自転車泥棒の世界を思い出す。
貧しすぎて、左派側にも行くリスクがあったということか。
<あらすじ>
捨て子だったト…
とにかく驚きと楽しさのある新しい画を作りたいという好奇心と創造欲が溢れていて、見ていて幸せな気分になった。シュールなユーモアも楽しく、エンターテイメントとしての映画に必要な本質的な要素を思い出させて…
>>続きを読む『靴みがき』『自転車泥棒』のような胸がキリキリ痛むようなネオレアリズモ作品とは違う多幸感のある描き方で、これも一種のネオレアリズモなのかなと思う。
ファンタジーであり、コメディであり、ロマンスであ…
奇蹟起き過ぎ映画。かの名作「自転車泥棒」のデ・シーカやし、幸福なラザロの原点みたいな話かと思って、欲望の塊と化した人間たちをシニカルに突き落とす結末かと思ったら、まさかの魔女の宅急便で夢の果てまで飛…
>>続きを読む素晴らしいネオリアリズモの傑作ではあるけど、後にフェリーニ、パゾリーニ、そしてガローネなんかに引き継がれていくイタリア式ファンタジーの原点をここに見た気がしている。
ネオリアリズモの特徴として、現…