資料価値に留まることなく投影された光が人々の瞳を吸引する、現代まで鑑賞に耐えうるドキュメンタリーとしては最古にして最高峰と思います。
貪欲な作家性が産んだ虚構が真実以上の強度を持ってしまうのは映画史…
「極北の怪異 Nanook of the noth(1922)」カナダ北部イヌイットについて演出を含むドキュメンタリー黎明期の作品。狩人ナヌークとその家族を描く。極寒の自然に対し剥き出しの原始的生活…
>>続きを読む講演付きで鑑賞。1922年制作としては高い表現力があり、エンターテイメントとして楽しめる作品なのだが、いろいろやらせがある。
出てくるのは本物の家族ではなく映画のために寄せ集められた人たち。妻役…
“ドキュメンタリー・フィルムの父”、ロバート・フラハティによる最初期のドキュメンタリー(記録)映画の名作。1922年にアメリカで製作された白黒サイレント映画です。自分はまぁ映画史のベンキョーのつもり…
>>続きを読むよく言えばドキュメンタリー・フィクション、悪く言えばやらせ?かなり演出があったそうだけど、完成直後にナヌーク一家は大吹雪で命を落としたそうで、自然の中での生活の厳しさを一層感じた。イグルーの作り方は…
>>続きを読む1922年のサイレント作品上映@根津教会。
極北のイヌイットを追った映像、ピアニスト柳下美恵さんの伴奏、教会の木椅子のひんやりとした硬さ、震災と空襲を生き抜いた木造堂内に映写機のカラカラと響く音、…