愛についてのキンゼイ・レポートの作品情報・感想・評価

「愛についてのキンゼイ・レポート」に投稿された感想・評価

Uknow

Uknowの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

インターネットもない、禁欲的な社会でオーラルセックスも同性愛も一般的でないような、モラルと事実が混沌としていた時代に、タマバチマニアの研究家が自分たちの性的交渉における困難をきっかけにセックスについて関心を持ち、大学の結婚講座において教鞭をとりつつその探究心を性的交渉に向け、そのために統計を取ろうと性遍歴をアンケートをとり、実際の複数の夫婦による実験を行ったりの結果ちょっと行き過ぎた気がすることになった話。


射精を引き起こすあらゆる習慣に対しては
抵抗すべきである
多くの医者はこう警告している
精神の病、失明やてんかん、死を招く
射精の量30ccは出血量1.2ℓに相当する
排便をよくし山上の説教を読み腰を下ろし
睾丸を冷たい水に浸して母の純愛を思う

<理想の結婚その基本>
オーラルセックスは刺激を与えられるものである
それでオーガズムに達するのは病的で有害である
性的興奮を得るために指を使ってはならない
女性の性器に触れるべき愛の指はたった一つしかない
すなわち男性の性器である

一番好んでする体位は
そんなの一つじゃ…?
妻とは今も開拓してるよ

赤ちゃんはおへそから生まれるって思ってます

性教育など妄想を助長するだけだ

人間の体で100倍もの大きさになる箇所はどこだね
そんなのわかりません。男性もいるクラスで変質問しないでください
私はただひとみのことを言ったんですよお嬢さん
残念ながら殿方のアレはそんなに大きくはならない

科学を言い逃れの道具に使わないで
二人の固い絆に比べたらセックスなんてなんでもないだろう

科学者は十分な統計がないと一般論を生み出せないものなんです

しゃぶってもらうのは違法でそれで五年ムショ暮らし

・タマバチ
・初夜痛くて途中棄権
 専門家に相談の結果奥さんは処女膜が厚い、旦那はペニスがでかい
 解決策は後ろから
・性病の対策がとりあえず禁欲
・途中の梅毒ビデオ白黒だし画面越し×2なのに鳥肌が立っちゃう
・刺激、潤い、勃起、性的な興奮の高まり、オーガズム、収束
・吹き替えの人のさ行がきになる
・最良のパートナー
 唯一ではない
・正常な性
・世界中を渡り歩く10秒射精おじさん色々っょすぎ
 動物とも、思春期前の少年少女とも

 娘が恋人とペッティングしている話とか食卓に普通に上がっているし、初体験の痛みに対しては外陰部を広げるといいぞとか普通にアドバイスしてて、そういう話を気負わずできるのはいいと思うけど、その話題ばっかりだと流石にこればっかりかよって言っちゃう息子の気持ちもわからないでもない笑。

 日本の春画的なものって海外だとどうだったんだろ〜と思ったら知恵袋で“Vintage pornographic picture”って出てきたからはえ〜っと思ってググったらもろでそりゃあピクチャーというような画像いっぱいでうおん…となった。

 一応婚前、婚外交渉について様々な要因からそれが行われることがある、行為は同意のもとにおいてあるべきとか正論を述べているけれど、人間は結婚していても多くの関係を持ちたいものだと断言して、一妻一夫の社会で婚姻契約を選びながら姦通罪に異を唱えるのはどうなの〜それはまた別問題じゃないかと思いつつ🤔?
 同性愛に対して意見したのは良かったと思う。
R

Rの感想・評価

4.7
すばらしい!!! 最初から最後まで非常に興味深い映画。テーマは、性に対してまだ大変保守的だった1920年あたりからセックスについて大々的に科学的リサーチを行っていった、イリノイ大学の生物学の教授キンゼイのほぼ一生涯を描いている。元々は昆虫、主にタマバチの徹底した研究を行っていたのだが、大学の要請で、結婚と性生活についての大講義を開始。さらに授業外で、生徒の性生活の悩みを相談されたりもし始める。そういった場面で、クンニしたら将来の子作りに悪影響を及ぼすという俗説はただの迷信だよ、と根拠やデータなしに説いたところで、独善的にモラルを説いたそこらへんの書籍と何も変わらないし、生徒に、私は性的にこうこうこうなんです、正常ですか?異常ですか?ときかれても、何が正常か異常かデータがないので断言できない。よって、人々の赤裸々な性生活を大々々的にリサーチして、一体何がノーマルであるのかを探ろうとする。非常に面白いメソッドで行われるリサーチの結果、婚前性行、婚外性行のみならず、同性愛、両性愛、さらには獣淫、近親相姦、幼児虐待など、経験してる人がすごい割合でいて、要は、これがノーマルだよ、みたいな枠組みはそもそも存在せず、多様性だけが真実である、ということが明らかになる。地球上に存在してるどんな動植物種とも同じで、同一の個体などいないのだ。このキンゼイ報告は、保守派の人々の逆鱗に触れる一方、社会が押しつけてきた「ノーマル」「アブノーマル」の枠組みのために苦しんでいた数多くの人たちを解放し、彼らの救いとなる。私だけじゃなかったんだ、自分は異常ではないのだ、と。と同時に本作はキンゼイ氏がどんな人間であるかもじっくり描いてて、てかそっちがメインで、彼にとってセックスの研究は生物の研究とまったく同じ。セックスそのものは摩擦と快楽くらいの物理的な行為としか見なしてないので、研究員達と彼らの奥さんたちを交えてスワッピングさせたりして、いろんな学術的探求をする。けど、当然他の人たちはみんなセックスと感情が直結してるため、そりゃ関係こじれるよねー。また、キンゼイ氏のなかには頑ななまでに純粋な科学的真理への探究心しかないけど、社会には根拠のないドグマを基にした道徳律が存在し、それが根強く人の倫理観に影響しているため、保守派からものすごい反発にあい、しかもキンゼイくん全然空気が読めない人なので、どんどん敵を作ってしまって、結果的に政治的経済的圧迫を受け、研究の存続をどんどん危機的状況に追い詰めていくことになる。客観的な生物学には強いけど、人間の主観やハートについてはまったく無知蒙昧なんですねー。そんな彼の側面が実に面白いし、魅力的だし、その性格だからこそこんなに興味深い研究がなされたのも事実で、人間てつくづく難しい生き物だなーと思った。けどこれだけは真実だ!と強く思ったのは、画一とは殺すことであり、多様は生きること、生かすことである、ってとこ。みんなちがってみんないい。無理強いや傷つける行為は絶対的に良くない。僕が日ごろから最も大切にしてる思想です。ちなみに、日本バージョンやのにボッキしたチンコをマンコに挿入する画をモザイクなしでガッツリ見せる映画見たことないし、チンコ丸出しのピーターサースガードに心惹かれるリーアムニーソンという涙なしには見れないシーンもあり。ラストシーンでは深い感動が! 全人類に見てほしい素晴らしい作品!!! 是非に!
ymk

ymkの感想・評価

-
とにかくキンゼイ博士とその妻の愛のかたちが良かった。大勢ではなく1人でゆっくり観る作品かなとは思う。
【紀元性1年6月23日】
『アルフレッド・キンゼイ誕生』


イエス・キリストが生まれた翌年を
西暦とするならば、

アルフレッド・キンゼイが生まれた翌年を
"性"暦とします。


幼少期から青年期にかけてのキンゼイは
父親の保守的な言動に嫌気が指しており、
父親が敷いたレールに乗らず
我が道を選んだことで、
半ば勘当同然の扱いを受けます。


【性暦27年】
『キンゼイ、クララ・マクミランと結婚』


キンゼイは妻クララとの性生活を
正しい治療法により
円滑化できた経験から、
昆虫学で身に付けた標本技術を生かし
とあるレポートの作成を決意。


レポート作成にあたり、
キンゼイは助手として
青年クライド(ピーター・サースガード)
を雇い入れ、
共に同性愛者へのインタビューを開始。


その調査の中でキンゼイは、
自身の中にあった疑念を確信に変えてゆく。


キンゼイ(夫)
クララ(妻)
クライド(助手)
三者の関係性は奇しくも、

『ワンダー・ウーマン』
の生みの親である心理学者、
"マーストン教授"が築いた家庭環境
と非常に酷似しています。


【性暦53年5月2日】
『マーストン教授死去』


奇しくも、
キンゼイが最初のレポートを発表する
前年のことであった。


ワンダー・ウーマンは今もなお、
世間に多大なる影響を与え続けています。


【性暦54年】
『キンゼイ・レポート(男性版)発表』


そのセンセーショナルな内容に、
世間からの注目は高まります。


しかし高名となった結果キンゼイは、
FBI長官のJ・エドガーから
レポートの内容を元に
敵対視されてしまうのです。


キンゼイを執拗に攻撃する
J・エドガーの姿は、
自身の価値観に
息子(キンゼイ)を押し込めようとした、
父親の姿と酷似しています。


【性暦59年】
『キンゼイ・レポート(女性版)発表』


まさか父親は、
出来損ないのレッテル
を貼っていたはずの我が子(キンゼイ)が、
自身の良き理解者になろうとは
夢にも思わなかったでしょう。


J・エドガーもまた、
生前に保管していた機密文書を
秘書に全て廃棄させたにも関わらず、
クリント・イーストウッドの手により
自身のパーソナルな面を映画化されるとは
夢にも思わなかったでしょう。


そしてキンゼイもまた
自身の興味本位で始めたことが、
誰かの愛を正しく導くことになるとは
夢にも思わなかったのです。


【性暦62年8月25日】
『アルフレッド・キンゼイ死去』


【性暦78年5月2日】
『J・エドガー死去』


【性暦110年】
『愛についてのキンゼイ・レポート公開』


【性暦117年】
『J・エドガー公開』


エドガーの右腕となり、
公私ともに親密な間柄となる
クライド・トルソンを、
"アーミー・ハマー"が演じる。


【性暦123年】
『ワンダー・ウーマン公開』


その同年に同性愛を描いた
『君の名前で僕を呼んで』が公開され、
ティモシー・シャラメの相手役を
"アーミー・ハマー"が演じた。


【私は正常か?】


キンゼイからインタビューを受けた
協力者の多くは最後に、
『私は正常?』
とキンゼイに質問します。


人はみんな変態であるにも関わらず、
『不都合な真実を隠した世界』
で生きているため、
『私だけが異常なのでは?』
と常に不安がつきまとうのでしょう。


しかし、
『私は正常?』
と疑問に感じることは、
正常なことなのかもしれません。


『私は正常だ!』と信じて疑わず
己に疑問(?)を持てない人間は、
いつしか自己のタガが外れてしまい
超えてはいけない一線を超えてしまう。


そうはならないように、
正常になろうとするのではなく
異常である自己を受け止めて、
周囲に自分を理解してもらえるよう
工夫しながら生きていくしかないのかも。
時間はかかるでしょうが…。
ペジオ

ペジオの感想・評価

4.1
常識や道徳や感情を排した目線で物事を見つめる「探究心」の塊みたいな主人公
この映画で描かれた時代から進歩している筈の現代でさえ先進的過ぎて異質に映る
この人もスゴいが、そんな変人と長いコト生活を共にした奥さんが更にスゴいわ
演じるローラ・リニーがめっちゃ良い

フィクションにおいて「道徳」や「感情」を重んじる事は肯定的に描かれる事が多いと感じる
それらよりも測定されたデータを信じるって、ともすれば「悪」みたいに聞こえるな
実際、映画ではキンゼイを愛すべき人間であると思ってもらえる様に細心の注意を払っている様に見える
ギネス級の変態との違いを強調したシーンや彼の調査に救われた人間の配置
何よりこの映画が共感を得やすい「夫婦の物語」として語られていること
つまり映画自体はキンゼイほど先進的な造りでは無い
彼の革新性に追い付くためには共感度外視で突き放してキンゼイを描く必要があるのだろうな
アクション物のリーアム・ニーソンばかり観ていたから、ファンとしてはこういう作品も観なければ、と思い観ました。
俺には楽しく観れなかった😔
Eimi

Eimiの感想・評価

3.1
<ジェンダー論の授業にて>
キンゼイ先生の伝記映画
1940年にこんな研究がなされていたなんて知らなかった。
色々衝撃。
"キンゼイ報告"という人間の性についての報告書。それを発表したアルフレッド・キンゼイの伝記映画です。

ただの伝記映画ですが、アルフレッド・キンゼイ氏の人生が面白いため見ていて楽しめました。

何よりも1940年代という性がとても隠されていた時に、それを研究していたというのが凄いです。

そして、映画のラストの方に彼の存在が人を救っていたというのが映画的にも良いです。
本作を観るまでキンゼイレポートは初耳でした。性生活という話題に関して、西欧諸国と比べると日本人はそんなにもオープンではありません。だから本作の登場人物たちの屈託ない会話の内容には少々違和感がありました。キンゼイ博士自身が自分の子供たちと、性生活について堂々と話す姿は異様すぎました。
映画の中身が保健体育の授業を過激にしただけにしか受け止められません。セックスそのものが愛情の行動とするなら、博士が科学的に紐解くには多少無理があるかもしれませんね。
テーマ的に映像として表現するには、疑問が残りました。
ひろ

ひろの感想・評価

3.8
リーアムニーソンが尊い。泣いた。救われた人がいる、それが重要、それにしてもなんで人は理由を求めたがるのか。(*´Д`*)見るたびに違う感想が出そうな作品。