モンドヴィーノの作品情報・感想・評価

「モンドヴィーノ」に投稿された感想・評価

観ました。
ワイン、、アルコールを飲まないのに、なんでみたのだろう。
qwerty6

qwerty6の感想・評価

3.5
Michel Rolland(b.1947)
Robert M. Parker, Jr.(b.1947)
l’Affaire Mondavi(1997)
Bach
《Fantasia And Fugue in A-minor, BWV904》
Donizetti
《Don Pasquale》
“ORNELLAIA”
ワインにまつわるドキュメンタリー映画。

「葡萄畑は難しい。金持ちだからうまくいくわけじゃない。貧乏でも立派にやれる」
「現代人は怠け者になり、消費社会にのまれアイデンティティを失い、故郷がどこかどこへ行くかもわからず傷つけ合っている。動物とおなじレベルに落ちてしまった。動物は少なくとも自分の食べるものを選ぶがね。」
まず、南仏ブルゴーニュはヴォルネイの生産者ドメーヌ・ド・モンティーユのユベール・ド・モンティーユが畑をバッグに放つ哲学的な言葉がパンチラインとなって響く。

そのフランスの誇りある伝統的なドメーヌを、カリフォルニアのナパの成功した生産者モンダヴィが買い付けようとするが、政治問題にまで発展し、買収計画は失敗する。
家族経営や村単位の仕事であったワインが国際ビジネスに変容したことを端的に示すエピソードだ。

モンダヴィの株式公開や、テロワール主義の土着的な生産者のエピソードがコラージュ的に混じり合い、混乱しつつもアメリカ的資本主義へ向かうグローバル化したワインの方向性が示される。
西欧にかわり新大陸アメリカの新たな権威であるオーパスワンのワイナリーで、樽を(必要なく)磨く労働者を見せて、経営者が「大切なのはイメージなんだ」と言うシーンは象徴的であった。

かつては西欧の貴族的な権威であったワインの評価を、生産者主導から消費者主導へ動かすの流れをつくったロバート・パーカー。味を定数に落とし込むことで「民主化」に成功するが、皮肉にも彼自身が新たな権威となり、またパーカーに評価されようとどのワインも濃く同じ味を目指すようにもなった。
そして、それを支えるコンサルのミシェル・ロランとの結託ともいえるビジネス的な成功者のイメージと言動が映し出される。
他方で、アルゼンチンの困窮する生産者が畑で差し出す白ワインに監督が唸るシーンもあり、複雑で味わい深い構成となっている。

イタリアのワイン屋らが「手をかけ過ぎ。今はどこでつくってもおなじワインが生産される。深い赤なんて自然にできたものでない」と人為的な操作でパーカー好みに寄せられるグローバリゼーションを嘆く。
ワインづくりは貴族でも農民でも、かつては土地に根ざした産業であり、土地への愛着がテロワールとなっていたが、そのテロワール自体も人の手が加えられて成り立ち、必ずしも100%自然由来でなく、操作可能なものでもある。

「現代人は進歩という幽霊に取り憑かれている」とも先のユベールは言う。その他、大量かつ機械的に売るために何万本ものボトルにすべて同じラベルを貼るよう要請され反発するエピソードなど、効率化とスケール化、ある指標に向けて突き進むカリフォルニア的志向と伝統との対峙、その中間で揺れる多様な人々が見れて、地味だけど良い作品。

(余談)

1600年代の帳簿が出てくるシーンがあって、シンプルに歴史の重厚感と保存力すげえと驚く場面や、金持ちっぽい調子に乗った若い生産者がパンツ一丁でステンレスタンクに浸かり、モザイクなしで玉が見える気持ち悪いシーンなどもある。

この『モンドヴィーノ』の監督ジョナサン・ノシターには『ワインの真実――本当に美味しいワインとは?』( https://t.co/mHGcvNPpCq )という著書もある。
ワインにまつわる中身の薄いエセ教養本と紙一重なタイトルだけど、かなりおもしろそうだった(原題一緒だけど映画の書籍化ではない)ので今度買おう。
Nao

Naoの感想・評価

3.5
現代のワイン業界事情に迫る。テロワールとグローバル化が対立したモンダヴィ事件。その前身にある評論家パーカーの影響力。背景を知っておかないとキツイ題材。
今のワイン業界を追ったドキュメンタリー。伝統的なワイン作りを守るフランスの農家、新たなワイン作りを目指すワインコンサルタント、新興のアメリカワイナリー、広大なワイナリーを所有するイタリア貴族...ワインがグローバルになると生まれる様々な弊害。誰も悪者では無いんだけど...
ザン

ザンの感想・評価

3.5
ワイン作りに関わる裏方の苦労がうかがえて今度飲む時気をつけようと思う。でも銘柄忘れた。
浮浪者

浮浪者の感想・評価

3.3
風土(テロワール)と品種(ソバージュ)と批評(クリティーク)の三つ巴。再現性と操作性というフェロモンは、資本を誘因してゆくものの。街灯に群がる蛾は、どのようにぜつめつしてゆくのなか。人間不在における資本の行方。パーカー亡き後のワインの行方。
Risa

Risaの感想・評価

-
ワイナリーのドキュメンタリー

『テロワール』をカタカナで書かずに全て『地味』と翻訳してあるあたりが嬉しいね。

ワイナリーに関わる様々な人々のそれぞれのワインへの愛、哲学が 聞けて興味深い。
やっぱり、テロワールに拘る人が好きだな。職人脳な人が好き。

『ワインは造る人に似るのよ』ってのも 愛を感じて◎

葡萄を踏むシーンが 笑

ドキュメントにスコアはつけないでおく。
KazukiIwai

KazukiIwaiの感想・評価

3.6
正直、見るのが辛かったです。が、見始めると近代化したアメリカワイナリーとフランスの土地大事的なワイナリーの比較とかあり、有名なワインもたくさん出てくるので楽しめるかと。

でも、まだそこまでワインの知識無いので、ホント見るの辛かったです。5年おきくらいに見直せば、理解が深まるかもと思いました。

ドキュメンタリーとしての見せ方は、1つのテーマを複数の人の話から紐解いてくって感じのパターンなのでこれ系が好きな人はokではないかと。

と言うわけで、5年後くらいにまた見たいと思います。
yamasan

yamasanの感想・評価

4.0
頑なに土地とワインの味を守るおじいさんと、有名な醸造家に任せてワインを作るシャトーなど、ワイン好きにはちょっと面白い内容です。

ワインの世界にはロバートパーカーという非常に影響力を持った方がいて、その発言によって価格まで変わってしまうという。それを利用して彼の好みの味を作って高ポイントを得て、儲けようとする醸造家もいる。

ワインの話しなのですが、ワインだけの話しじゃない、グローバル経済の話しでもあります。

ワイン好きな方は産地が色々出て来て面白いはずです。

是非!
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