冒頭はまだ演劇の映画感があったが、ユダヤ人一家のアパートの場面ではカメラの存在を前提とした演出が幾つかあってグッと面白くなる。電話越しに悪態をつくジョー・マンテーニャが移動すると画面奥に被害者の孫が…
>>続きを読むデヴィッド・マメット監督作品。
撮影:ロジャー・ディーキンス。
ボルチモア市警察殺人課で交渉役を勤めるゴールドは、FBIから委託された麻薬の売人ランドルフの逮捕に取り組むが、あるユダヤ人の老婆店主が…
黒人が幅をきかすボルチモアの反ユダヤ感情が終始ヒリヒリ。黒人ボスの元で汚れ仕事をさせられるユダヤ人デカ。子供までもが地下に財産を持っているから襲われて当然と言う。色々あってシオニズムに目覚めたと思っ…
>>続きを読む因縁の事件を追う途中で強盗事件現場を通りがかったのが運の尽き、急遽そちらの担当になってしまった刑事が次第にまさかの方向へ…というアイデンティティとパラノイアを巡る疲弊捜査劇。話の割に尺は長めで推進力…
>>続きを読む久しぶりに観ましたが、う~ん、地味かなぁ、と。
キャラクター設定はさすがに巧く、主人公がどんどん深みにハマり葛藤し苦悩する姿は理解出来なくは無いけど、私には今一つピンとこないんです(歴史を学んでない…
冒頭の容疑者捕物の銃撃でワクワクするのもつかの間、まったく関係のない別の事件も浮上してどうなっちゃうの?と思いながらもカタルシスのないまま終わってしまう。人種問題と陰謀なども絡めながら自分は何者なの…
>>続きを読む存在意義を求めれば求めるほど遠ざかり見失っていく。犯人捜し、爆破、銃撃戦、刑事ドラマのお約束を踏まえながらも、物語がどこに着地するのか一向に分からない。二つの筋(黒人の警察官殺し、ユダヤ系老婆の殺人…
>>続きを読む自分のルーツを否定するユダヤ人の刑事が、ユダヤ人迫害陰謀論に巻き込まれ信じ込んでいく。まぁまぁ。あくまで写実的に撮られているが、こういうアングラ組織とか陰謀論がテーマの場合、もちっと非現実的なショッ…
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