三部作ラストは博愛の「赤」だそうで、確かに車やファッション、インテリア、小物に至るまで赤だらけでビジュアル的には分かり易いんだけど、中身の博愛ってのが難しい。
モデルの女子大生と判事を退官した変態盗…
「トリコロール三部作」の第三作。
赤=友愛・博愛(fraternité)
出来云々は置いといて、三部作のなかで一番好き。
まずテーマカラーを基調とした画作りが、三部作の中で抜きん出ている。主人公の…
トリコロール3部作 赤『博愛』
「人間はもっと寛大なものよ」という性善説的な美しさに偽善を突き付け揺るがすシニカルさを持ちながら、博愛による救済を体現した作品
ラスト突然のカタストロフからの三部…
ジュネーブを舞台にした、老判事と女性の交流を描いた作品。老判事は、過去に、誤審により、人を不幸にしたことを悔いていた。女性は、彼が贖罪を模索して苦しんでいることを知る。女性の乗ったフェリーが転覆する…
>>続きを読む「友愛」は、他者との距離の、ある状態のことをいう。他者を知ることから、ゆっくり始まっていく物語のことをいう——のだと思う。
偶然が生む個々人の関係性は、ここでは直接的な助け合いや支え合いにはつなが…
キェシロフスキが最後に遺した『トリコロール』3部作を、豊かな詩情のうちに束ねながら、同時にその詩情からも解放するようなところが、この『赤(Rouge)』にはあるように思う。そうした意味で、3部作の最…
>>続きを読む 3部作、最後は赤。
へぇ、カフェの上に住みたいな。なんて、呑気に構えていたら、じわじわと世界に引き込まれていた。
「疑う」と「信じる」が交差している感じ
疑われるようなことをしていない人…
そんなくくりかたをしていいものかという葛藤はありつつも「ありえない友情・共犯関係」はツボトループの一つなので、盗聴する老いた男と咎める若い女という立ち上げ方が面白かった。生きている人間というのは基本…
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