キェシロフスキが最後に遺した『トリコロール』3部作を、豊かな詩情のうちに束ねながら、同時にその詩情からも解放するようなところが、この『赤(Rouge)』にはあるように思う。そうした意味で、3部作の最…
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「パンでも届けてやるか 偽善的だ」
「人助けのためよ」
「なぜ犬を拾った?」
「車でひいたからよ ケガしてたわ」
「見捨てたら犬にたたられると思ったんだろ 誰のために助けた?」
この前後の会話もそ…
“流転する博愛”
パンを齧り、平等に愛す国フランス。虚無、喪失、復讐、自由、平等、博愛…ついにトリコロール最終部。”健全な愛(博愛)からの自由=赤”を持つヴァランテーヌは、犬をも愛し、赤の他人にも叱…
「偶然」と「他者」をめぐる、キエシロフスキ最後の到達点。
モデルのヴァランティーヌと、隣人の元判事ケルの関係は、恋愛と呼ぶにはあまりに静かで、しかし運命と呼ぶにはあまりに繊細だ。
二人の人生は交わら…
三部作ラストは博愛の「赤」だそうで、確かに車やファッション、インテリア、小物に至るまで赤だらけでビジュアル的には分かり易いんだけど、中身の博愛ってのが難しい。
モデルの女子大生と判事を退官した変態盗…
「トリコロール三部作」の第三作。
赤=友愛・博愛(fraternité)
出来云々は置いといて、三部作のなかで一番好き。
まずテーマカラーを基調とした画作りが、三部作の中で抜きん出ている。主人公の…
トリコロール3部作 赤『博愛』
「人間はもっと寛大なものよ」という性善説的な美しさに偽善を突き付け揺るがすシニカルさを持ちながら、博愛による救済を体現した作品
ラスト突然のカタストロフからの三部…
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