
暗喩(metaphor)と言ったときに、一般的に思い描かれているのは、実は記号(signal)や直喩(simile)であり、叙事性と叙情性についても、それが優れた作品であるほどに、どこかで転倒する現…
>>続きを読む備忘録
『道』のように、何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。(森下典子『日日是好日』より)
こう書いてあったことをずっと覚えていて、…
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なんの予備知識もなく見始めたが、予想を超えて劇的な展開。ザンパノもジェルソミーナも綱渡芸人もいずれも悲劇的。ザンパノの粗暴で想像力に欠けた単純でシャイな性向が原因なのは明らかなのだけ…
神(ジェルソミーナ)を捨てた人間(暴力、強欲、淫欲=ザンパノ)は暗闇の中、救われない孤独に泣くしかないのだ。
黒澤作品「乱」で盲目(暗闇)の鶴丸の手から経典(仏)が落ちていく、あのシーンと似た意味…
ザンパノとジェルソミーナ最高のキャラクターだ。
とんでもない映画だよ。
人生を一緒に生きるって簡単にはいうけど、きっと各々の人生がしっかりあって、自分の思い通りに行くかはわからない。
行くことなんて…
出会ったことない感情がいっぱい詰まってた
物語の中には、ジェルソミーナの人生の分かれ道がいくつもあった。でも彼女はどれだけ選択肢に恵まれても、決して止まらず曲がらない選択をし続けてた。
道の途中…
旅芸人ザンパノに買われたジェルソミーナ。手ひどく扱われても、逃げ出したくても、彼から離れられない。しかし綱渡り芸人の男をザンパノが殺してしまい…。
ジェルソミーナはザンパノの良心だったんだろうか。…
うーむ、どういう文脈で名作なのだろうか。
このある意味では普遍的でありふれている、歪な男女の関係を、当時としては克明に描写した、という点で名作?
それならば一定の納得感はある。
でもだからこそ…