東京の女に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『東京の女』に投稿された感想・評価

4.2

ほぼ小さな室内で丁寧なカットで繋いでいく。その中で強調されるやかん、時計の音が不穏さを高める。
小津が映画引用してるの初めて見た。
あの異様な電柱、電柱、歩道の横移動ラストシーンの怖さが素晴らしい。…

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大学に通う弟のために、昼はタイピスト、夜は教授の手伝いと、一生懸命に働く姉。弟にとっても自慢の姉だった。しかし、彼は姉が実は"夜の仕事"をしているという噂を聞いてしまう。一晩中悩み、葛藤した彼が取っ…

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4.2

【良ちゃんの弱虫!】

小津安二郎監督のサイレント作品。1933年の映画で、急遽製作を始め、9日間で撮りあげた47分間の短い作品。

〈あらすじ〉
学生の良一(江川宇礼雄)は、姉のちか子(岡田嘉子…

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小津安二郎監督の小品乍ら、ローアングル、対面の特徴的クローズアップ等、小津作品らしい画面のポジションが確立された記念碑的傑作。学生生活を満喫する弟江川宇礼雄をタイピストと翻訳のアルバイトで二人っきり…

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か
4.2
ルビッチの『100万円貰ったら』が引用されてて勝手に嬉しくなってしまった。やかんと電話の使われ方が印象的。
5.0

小津が「東京」の二文字にこめた暗さは、一九三〇年代にあっては、とりわけ「東京の女」に色濃く浸透している。「東京」の二文字の背後には、金銭をめぐる厄介な問題が横たわっており、父親や母親、あるいはそれに…

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kiku
4.5

冒頭、瓶→お釜→食器と映るシーンの美しさにひゃー!ってなるし、ルビッチの映画が劇中に出てきてヒャハー!ってなって。その上ストーリーにウソだろー!!ってびっくり。やっぱりすげーな小津安二郎。岡田嘉子さ…

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恋人の自死を電話越しに知らされる田中絹代の後ろでうごめく大量の振り子時計が、首吊りによる死を暗示している。
面白い旧作を観る良いところは、想像の10倍面白いことである。
ショット、構図、役者の写し方どれを撮っても秀逸。敬意を込めて、やはり小津監督も映画ウマ男だと再認識させられた。
ぴよ
5.0

このレビューはネタバレを含みます

(35mm/英字幕)
守秘義務の観念が無いのが悪い。

誤解を恐れないならば「社会学的な映画」であるだろう。

田中絹代の涙が印象に残る。『サンダカン八番娼館 望郷』(1974)に次ぐアクトかもしれ…

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