「お前の秘密を全てバラス!私はカラス!」(ギャグかと思ったがこれは最初の手紙だけの語り文句である)
それはパンデミックの如く拡散し、本性を炙り出す恐ろしい〝密告〟だった。
〝カラス〟なる謎の人物…
そういえば。この時代の反ドイツ的作品。普通に楽しめるし、この全員怪しい感じは見ててハラハラするよね。
ヌーヴェルヴァーグではないけど、B級映画と呼ばれたものを沢山作った監督。ジャック・ベッケルもそう…
誰と誰が不倫している、という匿名の手紙が届けられ、疑心暗鬼にかられる人々
「どこにでもある小さな町」ということだから、どこにでもある話なんだろう
わかる
今の時代にもある
次々に状況が変わっていって…
疑いの念が募れば募るど迷いが生じ真実は遠去かる、疑えば疑うほど妄想と現実の境界線は曖昧になって行く。
凝り固まった思考を払拭するのは事実を積み重ねて机上に並べるだけでは難しい、疑念塗れの人間を描く…