〖1950年代映画:小説実写映画化:松竹:日本映画戦前・戦後傑作選〗
1950年製作で、丹羽文雄の同名小説を実写映画化らしい⁉️
百合化粧品会社を舞台なのに…薔薇だってな作品でした。
2023年1…
松竹、モノクロ、群像劇
監督、成瀬巳喜男
出演者
三宅邦子、若山セツ子、桂木洋子
鶴田浩二、安部徹、永田光男
若杉曜子、大坂志郎、仁科周芳、千石規子、進藤英太郎
【内容】
三姉妹みんな揃って男運が…
成瀬最速か?凄すぎるシナリオの密度。
いくら若山セツ子が事実上の主役だからって普通こういう筋書きで化粧品会社の状況説明を省いて、謀反を図る小林立美が既に病状にさらされ計画を嗅ぎつけた井上晴夫が義妹(…
パトロンパワーで新会社経営を始める長女、言われるがままそこで働く次女、反発するように家を出て自活する三女。
操り人形だった次女・若山セツ子が行動を起こす過程にグッとくる。
「好きは好きでもジャ…
美しい三姉妹が男性関係などで苦労する物語。夫を亡くしたことをきっかけにパトロンの支援を得て新会社を立上げ社長に就き辣腕を振るう長女、長女の言うなりに同社の社員と結婚した自分を抑えがちな次女、映画会社…
>>続きを読むさすが成瀬。登場人物たちから全てを奪って、それでも前を向いて生きていこうとする姿を描く姿勢はどの作品でも変わらない。
しかもその全てを奪うというのが決して物語の都合ではなく、当時としては十分にあり…
東宝争議長期化と東宝の低迷、新東宝分裂と落ち着いた環境が望めずジプシー状態であった成瀬巳喜男監督は、本作に於いては成瀬調をかなぐり捨て、古巣松竹の通俗映画を無難にこなし佳作とした。陰謀も辞さ無い強か…
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