「粘土のお面」より かあちゃんに投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『「粘土のお面」より かあちゃん』に投稿された感想・評価

アノ
3.8

平野好美のモノクロ撮影が極上。室内を照らす照明の過剰な白さがほぼノワール。
そんな画面で貧困家庭を映しながら、悲惨さよりも庶民のバイタリティが光る。橋で夜逃げする家族同士が鉢合わせるシーン、愉快にな…

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監督自身も気に入っていたという本作、中川信夫作品の中でも最上のモノクロシネスコ。
こんな楽しげな夜逃げあるんだ 笑
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ある家族の貧困ぶりを、家族の少女の担任との交流をまじえて描く作品、となると邦画にありがちな辛気臭いものだと思われるし実際そうなんだが、これがめちゃめちゃ面白い。
舞台が主に家で全体を写すんだけど、複…

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3.7
悲しい話とか、貧しい話とかってんじゃなく、侘び寂びよ。
この頃の日本は、あちこち、そんなだったんだろうし。
現代映画と比べると、映像や、風景の力が凄いやね。人々の機微とかさ。酒のアテには、堪らない。

終戦間もない頃とはいえ、あまりにも貧しくて驚愕した。とはいえ悲惨な話ではないので救われる。

学校の校舎の佇まいが素晴らしいし、子役の二木てるみと学校の先生のエピソードがとても良い。

弟のちびっ子…

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3.5

伊藤雄之助のキャラはどう見ても落語に登場する人物に思えてならない。
極貧のなか、最後は夜逃げまでするところまでになるが、なぜか滅法陽性で暗さは全く無い。
ところどころロケは有るが、ほぼセットでの撮影…

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お盆
3.8

戦後まもない頃には珍しい事ではなかったであろう人々の話。
貧乏が当たり前だった時代なのかもしれないが、それでもここに出てくるブリキ屋、雑巾屋?、傘直し屋の生活はひどい。
この作品が公開された1961…

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このレビューはネタバレを含みます

1961年(昭和36年)公開。
舞台は昭和24年の東京下町。(墨田区向島〜曳舟?)
ブリキ職人の一家を中心に、貧しい人々の暮らしを描く。

『綴方教室』の豊田正子原作。
正子を演じる二木てるみが素晴…

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うめ
3.8

昭和24年
曳舟の長屋に暮らすブリキ屋の家族と隣人
貧しいなから生きようとする姿を描く

映画の世界と今の世代の人は思うかもしれないけど
実際にあったんですよね
こんな現実が
祖父母や父親の兄弟から…

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