この辺りの時代までの芸術映画は割合、美貌を求めるのは美しさに貪欲な芸術家の性みたいな感じで女性の客体化は許される雰囲気があったわけだが、本作はそこに踏み込んでいる。
映画理論の概念に「縫合」、という…
川崎市アートセンターにて鑑賞
長回しを多用したカメラワークが多めで、脚本というよりは映像表現を楽しむ映画だったが、路面電車越しに人々を映す描写やメモ帳に書かれたどこか虚像のような女性たちも美しさを…
このレビューはネタバレを含みます
まだぎりぎりスマホがない頃のカフェのテラス。読書や会話する人々を観察する緊張感が、不思議と心地良かった。
先に観た「よき谷の物語」で、室内にいる住人の顔に、窓ガラスに映る光景が重なる映像がとても印…
オフスクリーンの環境音が空間的な広がりを補完する、リュミエールが音を得たら作りそうな映画。
メロドラマ的な切り返しに結実しない、一方通行の眼差しが幾度となく反復・反芻されるカフェが印象的。
ストー…
このレビューはネタバレを含みます
見終わったら、謎な感覚やったけど、余韻の残る映画。こういう映画は初めて。
シルビアを見つける映画というより、人は現実の相手を見ているつもりで、自分の記憶や欲望を見てるんちゃうかという映画
昔会った…
『シルビアのいる街で』
原題または英題 En la ciudad de Sylvia
製作年 2007年。上映時間 85分。
製作国 スペイン・フランス合作
スペインの俊英ホセ・ルイス・ゲリン監督…
視界を妨げるものによって画面が構成されている
彼が見つめようとする対象ではなくてそれを妨げるもの(ある意味異物)、周囲の雑音(ノイズとなるもの)のためにこの映画があるのではないか
それが街から疎外さ…
このレビューはネタバレを含みます
フランスの古都ストラスブールが舞台。
主人公がフレームアウトした後も、美しく穏やかな情景が続く木漏れ日の街。
街のざわめきも、まるで主役のような存在感を放っている。
6年前に出会ったシルビアの面影…