起伏はない。
街の音と、「シルヴィア」を探す男。
シルヴィアが実在するかはわからないけれど、彼は街の女性たち(elles)の中に彼女の面影を追う。ストーキングさえして。
始まりも終わりもない、夜中に…
本作は、ビクトル・エリセが激プッシュする、自身の後継者としても推しているゲリンの代表作。エリセよりもポップな印象を受ける。
全編に渡ってシンプルに徹していて、ドキュメンタリータッチのような作りにな…
ドキュメンタリーとフィクションの境界上で野心的な映画製作を続け、名匠ヴィクトル・エリセの後継者といわれるスペインの俊英ホセ・ルイス・ゲリン。
何杯ものビールを飲みながら、同じカフェで滞在する女性た…
勘違いで女性の跡をつけるストーカー映画。カフェテラスで何人もの女性をジロジロと見つめる過剰な窃視からしてちゃんとキモくて良い。人々が建物を横切り画面内に現れては画面外に消えてゆく、それを眺めるのが気…
>>続きを読む初めてのホセ・ルイス・ゲリン作品。
主人公の男が6年前にバーで話したシルビアという女性を忘れられずに街で似た女性を見かけて追いかける。やってることは完全にストーカーでかなり気持ち悪いが、街の風景があ…
個人的偏愛映画。
街中でキョロキョロする主人公の視線の対象が目移りするように切り替わっていき、またときには何度も同じ人物を見たりするのが、ユスターシュ『ぼくの小さな恋人たち』を思い出させる。
路面電…
このレビューはネタバレを含みます
音がリアル過ぎて自分がこの街にいるような気分になる。
顔面偏差値、美しい町並み、そこで暮らす人々の自然な姿、心地よい生活音や靴音、鳥の声などなど、あらゆる美でストーキング行為に彩りを加えているけれ…