○「人と物がそのままの姿で現れる。それが小津映画のすごさだ」(ヴィム・ヴェンダース)
小津映画に心酔するヴェンダース監督が、映画で描かれた風景を求めて、東京を彷徨する。小津映画が製作されたのは19…
なんて美しい東京なんだろう。
ドキュメンタリーでありながら、一つ一つのショットに狙いがある。電車で始まり電車で終わる。そこには東京の過去と未来が小津の唯一現物で撮るというこだわりがある電車が変わらず…
小津安二郎を敬愛するヴィム・ベンダースが1983年に来日した際に小津安二郎の映画ロケ地などを巡り当時の映像とのギャップや感想などをまとめたショートフィルム。
確かに東京物語が作られた1953年から3…
"小津の東京はもう無かった"
当たり前のことだけれど、時代は過ぎていく。そこにあった風景は消え、人々の営みもやがて無に還る。映画だけが残っても、そこに映された社会や日常は、もうどこにも存在しない。…
小津の景色を求めて昭和の東京を旅するのだが冒頭から諦めてしまう。そりゃそうやろとは思う。そして撮りたい景色を撮ることに専念する。どんよりした曇り空でくすんだ画が続く。
外人から見た日本の奇妙な風景、…
© Wim Wenders Stiftung 2014