○「人と物がそのままの姿で現れる。それが小津映画のすごさだ」(ヴィム・ヴェンダース)
小津映画に心酔するヴェンダース監督が、映画で描かれた風景を求めて、東京を彷徨する。小津映画が製作されたのは19…
小津安二郎を敬愛するヴィム・ベンダースが1983年に来日した際に小津安二郎の映画ロケ地などを巡り当時の映像とのギャップや感想などをまとめたショートフィルム。
確かに東京物語が作られた1953年から3…
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読んだ書籍で、小津安二郎関連作の一つとして紹介されていたけど
東京-のタイトルだったので
普通に小津製作映画かと思いきや
ヴィムヴェンダース監督が
小津監督へのリスペクトと愛をこめたドキュメンタ…
ヴィム・ヴェンダースがアメリカ嫌いなのはよく分かった。
83年の東京はもはや小津的世界が残ってないことを憂うヴェンダース同様、現代の東京を生きる私たちにとっても失われた光景。
笠智衆へのインタビュー…
小津を敬愛するヴェンダースが、鎌倉までの墓参の旅に。そこでスケッチする東京の風景。「東京物語」の風景との対比。笠智衆、厚田雄春へのインタビュー。東京の風景の捉え方は批評的なところはなく、パチンコや原…
>>続きを読む1980年台の日本を写したドキュメンタリーとして貴重な作品だと思う。
当時の、暗さが根強く残った日本の情景と、サラリーマンが同じ娯楽を享受する、量産型の日本社会を映し出していて、異様な光景だった。
…
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小津安二郎を求めて日本に来たのに、特に興味を引いたものがパチンコと食品サンプルとゴルフの打ちっぱなしなのおもろい。
制作当時であっても作り込まれた虚構なのは間違い無い。にもかかわらず、国境や時代を…
小津作品の何がそんなに好きなんだろうと自分でも思っていたけど、ヴィムヴェンダースが全部言ってくれた。
「描かれるのは日本の家庭の緩慢な崩壊と、アイデンティティの衰退だ。だが、進歩や西欧文化の影響へ…
© Wim Wenders Stiftung 2014