変化か進化か身に付いた鱗。純然たる若者たち、傷付き成長してまたやって来ると、鱗が付ききったパパによる総括。秦基博の『鱗』のように泳いだ者と、そうなれなかった者。支え様、関心の持たれ様。ペアリング不一…
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愚かで、迷い、過ちを犯す、狭く短い世界を生きる人間。そんな人間が一度来た道を戻ることを、別の道を歩むことを許す優しさのようなもの。愚かさへの自覚と皮肉に、少しばかりの愛があるのは、川島雄三の本音だろ…
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スタイリッシュなハリウッドマナーのせいか冒頭部分なんかはホテル探偵のもとへやってきた依頼人かとおもった。それに不穏な回想形式にきりかわるし探偵の腕時計は目覚まし機能付きだし。それからも入れ替わり立ち…
>>続きを読む『欠点を持った善良な人間達が、純粋に追い求める事のために傷付いたり回り道をしている。
それで良いのかもしれない。
だがやがて彼らは完成した人間として明日またやってくるだろう。』
ただ日々を生存する…
ピリッとした人間関係と構図のなかにほんわか要因のわんことにゃんこ。登山家の夫もさかな君みたいな三國連太郎も属性はほぼ同じなのに相性とかタイミングってのも人間関係には大きく左右するのね。金銭的にも精神…
>>続きを読むビシッとしたシンメトリーなOPEDとは裏腹に、作者のいたずらが過ぎる采配な五角関係は交わりそしてすれ違う。時間と空間のズレが生み出す人の出会いって筋は結構ありそうではある。ものの、そこにはドロドロさ…
>>続きを読む「さよならだけが人生だ」と言った川島雄三は「さよなら」を描き続けた。
逃避の行き先を考えることのない純粋な逃避。
そこにいることが飽きたから、いる場所を変えようという本能的な願望。
ほとんどそれは夢…