嵐を呼ぶ男の作品情報・感想・評価

「嵐を呼ぶ男」に投稿された感想・評価

悪胡瓜

悪胡瓜の感想・評価

3.9
『狂った果実』に続いて見る石原裕次郎。
狂った〜の破滅にひた走るキレたナイフのような鋭さではなく、生命力に満ちたエネルギッシュさで迫ってくる。

母親の関心を引くために音楽で一旗揚げようとするも、当時の音楽業界といえば文字通りヤクザな商売。そんな稼業で名が売れても彼女が喜ぶはずもなく、ますます孤独感に苛まれてしまう功一。自称女にはだらしない性格なんだけど、どうも強がってるようにしか見えない子供っぽさがあるけど、これもマザー・コンプレックスなのかも。唯一のラブシーンも色っぽくも半ば微笑ましい😘

助演の中では兄貴分の岡田眞澄の匂い立つような目が印象的。あと、初っ端に出てきて「あんまり上手くないなあ」と思ってた歌手がまさかの平尾昌晃先生だったり😅
平山

平山の感想・評価

2.5
おいらはドラマー♪やくざなドラマー♪

ドラム対決なのに、途中から歌い出して反則だろ

話はたいして面白くなかった
2017.6.24
ゆーじろーが全然タイプじゃないため、全然点数上がらず。
tjZero

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3.7
銀座のジャズ・クラブ。
バンドの看板であるドラマーを大手のプロダクションに引き抜かれたプロモーターの美弥子(北原三枝)は、粗削りだがセンスが光る正一(石原裕次郎)を留置場から救い出し、後釜に据えるのだが…。

中盤までは、主人公とライバルとのドラム合戦で盛り上げる。
まるで、ガンマン同士の銃撃戦やボクサーの格闘のように描いているのが面白い。
そして、早撃ちや必殺のパンチが繰り出されるように、手のケガでドラムを叩けなくなった主人公を救う窮余の策として、満を持して裕次郎の甘い歌声を披露するという、スター映画&アイドル映画として王道の、上手な作り方。

後半は、男女間の恋模様とか、家族の愛憎とか、芸能界の汚い裏切りとか…結構ドロドロしたドラマが展開されるのだが、スター裕次郎の陽性な個性に引きずられるように、カラッとした描き方が新鮮。メソメソもイジイジもしていない。ドラムのリズムみたいに、全編が軽快なテンポ。

主人公はかなり悲惨な目に遭うのだが、石原裕次郎の輝きやヴァイタリティをたっぷりと見せつけられているので、きっと彼は大丈夫だろう、朝日がまた昇るように立ち上がるんだろうな、っていう力強さがある。
sae

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3.0
ムック本頂いたので初石原裕次郎。

嵐を呼ぶ男のテーマは私の小さい頃の子守唄だったので少しばかり思い入れ。

でも有名な「おいらはドラマ〜」の入り方笑った。
あと押し倒してからのKISSチラシ。
演出…笑。
そもそも石原裕次郎の演技がなんか笑える。
時代かな。

そしてこの当時はこういう男性が最高に格好良かったんだろうな…いまやジェンダーレス男子とか信じられないだろうな…。
流行りって面白いですね。

しかし昔の日本映画のメイン女優さんってなんでみんな声としゃべり方同じに聞こえるんだろう。
銀幕におけるカッコいい男性像は時代によって当然変遷します。
本作は昭和32年の作品なので戦後約10年経った日本でのカッコいい男性像はこういう人でした。

ケンカが強い。
酒が強い。
負けず嫌い。
楽器を演奏する。
やたらに女にもてる。
笑顔にあどけなさがある。
母親思い。

比較は無意味でしょうが今の時代でいくつ当てはまるか?
母親思いというのがポイントだと思います。

石原裕次郎は私TVドラマ「太陽にほえろ」から観始めたクチですが、あのやたらと眉間にシワを寄せているボスよりはこちらの方が断然カッコいい。
しかし『赤い波止場』(1958)のヒリヒリする一匹狼の彼の方がモットカッコいい。笑
2017.7.23
石原裕次郎演じる正一の男気を感じざるを得ない一作。日本を熱狂させた一人の男のスター性を感じる…。
同時に美しいのは兄弟物語としての側面。『狂った果実』でも見た、石原裕次郎の「兄貴」像。ええなぁ(兄としての末路は全く異なるが)。

芸能界を舞台に、才能と金と私欲がうごめく様子は嫌な気持ちにもなるけど、その中で一人の男として生きようとする姿がちょーかっけーなー、と思うのです。
もちろん強いだけじゃなく、弱さも見えてしまうところがまた魅力なんだろうな。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.0
2009/8/2鑑賞(鑑賞メーターより転載)
「例のシーンと歌」だけは当然先に知っていたので、どんな風に彼が暴れまわるのやら...と思っていたが、どちらかというとその主人公正一はダメな男で、彼のヒーローストーリーではなく家族や恋人を巻き込んだかなりベタベタなヒューマンドラマだったのには驚いた。ジャズがそんなにウケるのか?とか突っ込み出すと止まらないが、まあその時代の雰囲気が感じ取れただけでも良しとしたい。裕次郎はどちらかと言うと(現代の)イケメンとは一線を画す感じだが、何ともいえない荒削りな色気に満ちていて、凄まじい人気の一端は理解できる。
3

3の感想・評価

3.6
※我ながら歯痒い文章なので先にはっきり言っておくと、マイノリティーへの理解が進んだ点では今日の世界の方が遥かに倫理的に進化したと思いますし、この文章が与える印象ほど僕は老害的思考をしていないので悪しからず。

初めての石原裕次郎、というか昭和の邦画は、黒澤の時代劇、ゴジラ、「野火」と非日常的な作品しか触れてこなかったので、昭和の同時代的な物語という意味でも初めてである。

結論として、普通に面白い作品であったのは確かだったが、見出してから程なく、国は違うが時代はほぼ一致するとある作品が頭の中でちらついて仕方がなかった。何の作品かというと、

「理由なき反抗」

である。

ストーリー展開はともかく、主人公が

舞台となる共同体の外部から侵入
義憤に駆られての暴力
親との価値観の不和
邪険にされてもなおある親への愛情

と多くの共通点を持っており、それらの共通点を越して、何よりも、「俳優本人のカリスマ性が作品に付加価値を加える」という、21世紀のあらゆる文化から失われていっている共通点を有するという点で自分の中では両作品が位置付けられた。

おそらくは、冷戦の崩壊による資本主義、民主主義の(表面的な)勝利によって、価値観は加速度的に多様化し、我々が共通して保持する価値観は急速に失われた。それはマイノリティーの居場所を提供すると同時に「みんなのスター」を殺すことでもあった。

時代が再現を許さなくなってしまったスター、石原裕次郎は、破天荒でありながら無邪気で、育ちは良い。

民主主義が個人主義を抑えた結果、今の日本でいかなるアウトローは許されないし、無邪気さよりも様々な弱者への配慮が出来る方が好まれる。
これが進化か退化かは判断する人の物差しによって変わるが、「昔はよかった」を老人の戯れ言とはねのけられるほど、冷戦後、インターネットの普及後の世界は良くあるだろうか。
ポピュリズムの旋風がこの作品の時代、そして戦前への間抜けな回顧主義であるなら自分のこの考えも批判されてしかるべきだが、裕次郎やジェームズディーンのようなスターが生まれない世の中を「時代が変わったから仕方がない」と言い切るほどに自分には納得がいっていない。

このレビューはネタバレを含みます

石原裕次郎祭り第3弾。なんか聞いたことあるタイトルだから借りてきた。

カラーだ。冒頭のネオン、ワクワクする。自動車もレトロで可愛い!街もレトロで可愛い。留置所でさえもなんとなくレトロで可愛いとは。

岡田眞澄カラーでも美しい。しかもベース奏者っていいねぇかっこいい!
石原裕次郎、どちらかという可愛い顔じゃないかなぁ。ドラム叩けるやったー!って留置所の柵とかドラム缶?を叩くのバカっぽくて可愛い。
ドラム叩くときのバカっぽくて楽しそうな顔可愛いな……。でも石原裕次郎に可愛いって言うのはダメなやつかなぁ。でも可愛いな……。顔が可愛いのに、スタイルの良さには惚れ惚れするなぁ。スーツより部屋着の方がスタイルの良さが際立って良い。

まぁとびきり心惹かれるようなストーリーとかじゃないけれど、昔の街並みとかファッションとか家の様子とか、そういうところが魅力的に映った。指揮がありえないくらい雑なのは気になったけど。あっけない終わりだけど、有名な歌はこれだったのかぁ、とちょっと納得。