日常と愛のミルフィーユ
献血の話で盛り上がるような北ホテルの住人の庶民的な陽気さと、無理心中に失敗した悲劇の主人公ルネの悲壮感が折り重なり映画のバランスを保ちつつ、男と女の愛についての台詞が全体を…
大人っぽすぎてロベールあたりが難解に感じたけど、おもしろかった。ただルネが相当ピエールのこと信じ切ってて異常じゃないと、成り立たない。とか思ってたけどパリ祭はそういうのも含めて、全体的でいいなあと思…
>>続きを読む『霧の波止場』の同年に公開されたマルセル・カルネ監督作品。この時期としては例外的にジャック・プレヴェールが脚本を書いていない。おそらくはそれが理由で、本作は、行き場をなくしたカップルの心中から始ま…
>>続きを読むマルセル・カルネ「北ホテル(HOTEL DU NORD)」1938年 フランス
詩的レアリスム(Réalisme Poétique) ― ジャン・グレミヨン、ジュリアン・デュヴィヴィエ、ジャッ…
このレビューはネタバレを含みます
影の主役はエドモンとレイモンド
アルレッティとルイ・ジューヴェ
“思い出を胸に生きる人間を描いたストーリー“
原作はウジェーヌ・ダビ
ペペルモコ(デュヴィヴィエ)、霧の波止場は港町が舞台の…
マルセル・カルネ初期作品。いかにもなフランス映画。およそ理性とか教養とか言ったものとは対極の、人間の情と身勝手の絡み合い。これを情感とか刹那とか詩的リアリズムなどと評して楽しむのももちろんありだが、…
>>続きを読むやっぱりさすがのカルネ。めちゃくちゃ良い。スロースターターというか、語り口的にそうせざるを得ないとは言え序盤がダラダラしていて若干野暮ったいが後半は前半の反復をしたり反転したりと活かしてガンガンキメ…
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