昭和30年代の背景がごちゃごちゃしていてとても好きです。
義治の優柔不断さと、情けなさ。蔦枝がなんで彼を選んだか理解に苦しむ。そして腐れ縁。
おかみさんが気の毒です。「帰ってこなっかたと思えばい…
行く宛もない男女がたどり着いた遊郭外で新たな生活を始める話。
三橋達也がダメ男役で、これが良い。
てんでダメという訳ではなくて、仕方なくすることになった蕎麦屋の仕事にも、文句を言うことなく取り組ん…
川島雄三7本目。
傑作。『愛のお荷物』のほうが好きだし『幕末太陽傳』のほうが名高いと思うけど、とりあえず誰にでも薦められる川島雄三作品が見つかった。
三橋達也がハッピーエンドかバッドエンドか人によっ…
ほとんど無一文で東京の街をあてもなくさまよう蔦枝と義治。とにかく義治が甲斐性なしのために仕事を辞めさせられ、蔦枝としても一見この男と縁を切ってしまおうと考えているのではないかと思わせる。
かつて遊郭…
昭和30年代、元遊郭の女と甲斐性無しの男。森永ミルクキャラメルが20円の時代に所持金はわずか60円、行き着いた先は洲崎。
洲崎(すさき):東京都江東区東陽の旧町名
冒頭まずタバコの描写が気になる…
1956年製作。
1958年の売春防止法施行前の赤線地帯、洲崎への入り口のすぐ手前にある飲み屋「千草」を中心に繰り広げられる人間模様。川を挟んで洲崎橋を渡った先が赤線地帯。川沿いの千草は貸しボート屋…
面白かった。
腐れ縁の男女。
ダメさが同じで離れられない。
これは腐れ縁だなって思った時のこと。
パーティーコンパニオンのバイトをしたことがあり、既婚の先輩の旦那さんは気にならないのかななんて思っ…
この小さなお話にこめられた、男女の憐れ、痛々しさに悶絶してしまう。
義治はクズ。冒頭からなにもしないで弱音をぐちぐち、仕事でも返事もろくにできないぼんくら野郎。でもあそこまで木偶の坊だと、苛々し…
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