西部の王者の作品情報・感想・評価

「西部の王者」に投稿された感想・評価

ウェルマンが「アメリカ西部劇」への手向けとして放った弔花としてしか観れない映画だった。

何故こんなボロ西部にディズニーの女みたいなクソ馬鹿ドレスを着た女が…とかインディアンの族長の娘が白人学校を…とか色々な箇所に違和感を仕込んでおきながら話としてはアメリカvsインディアンというお約束をなぞっていく。
なんて「西部劇」!と思うくらいのお約束ぶり。
しかし峡谷の戦いになると唐突に「西部劇」であることをかなぐり捨て血も凍るような戦場を描きはじめる。音楽は消え、馬に乗ったまま人々がもつれあい、サーベルを振りかざし、殺し合いとしか形容できない暴力がたっぷり数分は映し出される。そのあと英雄は東部に行って「見世物小屋のガンマン」になり、最後は「西部を東部に持ってくる」西部劇の巡業小屋をひらき世界を巡る。英雄は老いて、舞台を去る。
これを涙なしで観ろというのは無理。これを弔花と言わずして何と言うのか。そしてなぜか2013年にもなってそれをヴァービンスキーが受け取ったのだと思うと胸が熱くなる。
シズヲ

シズヲの感想・評価

3.6
粋なウインクが魅力的なバッファロー・ビルの伝記的西部劇。ビルを一貫してインディアン擁護者として描いているのが印象的で、『折れた矢』もまだ出てきていない戦時中の映画ということを考えると興味深い。バッファローの虐殺を始めとする当時のアメリカへの批判的視点も盛り込まれているのが先進的。ワイルド・ウエスト・ショーも文明批判とインディアン擁護でメディアから叩かれたビルが西部の文化を見せるために立ち上げたビジネスとして描かれている(アルトマンの『ビッグ・アメリカン』ではがっつり皮肉られていたらしいけどね)。

尺は90分前後と短めで話はトントン拍子、物語的な熱量もインディアン絡みの事件周辺に大きく割かれていて、それだけにバッファロー・ビル個人としての掘り下げは淡白な印象。序盤からちょくちょく存在感を示していたリンダ・ダーネルも作中で殆ど活かされていなかったのが残念。それでも良いシーンは多々あって、特に中盤での騎兵隊とインディアンの衝突シーンは圧倒的な物量が生み出す激流めいたスタントが迫力満点。落ちぶれて木馬に乗るビルのショーに奥さんが現れる場面、ラストの年老いたビルの挨拶など、ニクい描写も多くてグッと来る。
cinemaQ

cinemaQの感想・評価

4.5
ど迫力な戦闘シーンも素晴らしいけれど、あの切り返しのウィンクにやられた。
「つばさ」で第一回アカデミー賞作品賞を撮ったウィリアム・A・ウェルマ監督の西部劇。

通称バッファロー・ビルの半生を描いてます。こんな人がいたんだね。
中盤の戦闘場面は迫力満点。今じゃなかなか撮れないだろうな。これを高画像で撮ったらどんな作品になってたか気になる。
あと、バッファロー狩りがスポーツとして行われてた衝撃!月に5000頭は酷い。
戦争で学校も閉鎖されちゃうし。

で、感想としては
「原住民のインディアン可哀想!」

2018/11/3/15人
hepcat

hepcatの感想・評価

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うーんいいねぇ〜
ジョエルマクリーことバッファロービルの後半生を描いた伝記西部劇!

元々インディアンにも理解のあったビルだが、東部から鉄道を引くためにインディアンを退けなくちゃいけない
東部の白人のエゴが酷いけど事実だよな
見たことない東部のエリートからしたらただの野蛮人だし

ただの俺かっけ〜のサクセスストーリーかと思ったら違ってた
悲しいこともあるし、たまにいる本当に主人公系の男の半生だった

闘いのシーンなんかは戦そのままで、馬もど迫力だった!
バッファロー・ビルの半生を描いた映画で、アルトマンの『ビッグアメリカン』でも描かれていた「ワイルドウェストショー」の興行主としての人生は後半から。ウェルマンなので、硬派で厳格なタッチなのかと思いきやいつも見ているような西部劇である。

蛍の光が流れる中、舞台から降りるラストカットはさすがに泣くし。でも、妻役のモーリン・オハラが、その赤毛を隠すかのように終始被り物をしているのは許せん。フォードならば、これ見よがしだぞ。

また、峡谷でのインディアンとの決戦シーンで、馬が跳ねた水しぶきがカメラレンズの表面に水滴として残ってるのを平然と編集で残すのはどうかと思ったね。フィクションですよこれは。

まぁ色々愚痴ったけども、ふつーに好きな映画ですよ。ええ。とくに、モーリンオハラとジョエルマクリーが、場末の見世物小屋で再開するシーンは素敵だ。マクリーの銃を受ける役を買ってでたオハラの、あのウインク!
rico

ricoの感想・評価

3.8
インディアンも讃える西部劇、という社会派目線にとても感動。
バッファロー・ビルの話を聞く子供達の中に黒人の子供も入ってたの良かった。
一騎打ちがまさか川の中で横移動で展開するとは。騎馬隊が交わるのが、川のど真ん中だとは。
闘いのシーンは迫力あり。馬が走る、馬から落ちる、というアクションでほぼ成り立ってるという、、、。
tk33220

tk33220の感想・評価

3.9
ジョエル・マクリーとモーリン・オハラの息子が息を引き取る寝室が素晴らしい。その後のペニー硬貨を撃ち落とす芸に登場する喪に服したモーリン・オハラの黒い衣装が妙に美しい。ここも切り返し一発で決まる。
アノ

アノの感想・評価

3.6
中盤の乱戦がすごい迫力だが、終盤息子が死んでからショーマンとして復活するまでの流れが情感あって好み。