勝手にしやがれシリーズ最終作にして今までのどの作品にも似ていないオルタナティブな質感。なによりコメディ描写が後退しシリアスな作風へと変貌、ヒリヒリとした緊張感から中盤以降は思いもよらぬディストピアへ…
>>続きを読む雨宮の家から出てきて胴上げされるカットや、デモ隊と警察が対峙するカットはもろにアンゲロプロスって感じだった。後者の異様な長回し、ワーク・動線設計の完璧さとVシネっぽい荒い質感が共存していてすごすぎる…
>>続きを読む生きるとは?正義とは?というどストレートな哲学論議から始まり、現実世界を映した縮図のような小さな町で起きる馬鹿馬鹿しいイザコザは、やがて取り返しのつかないところまで変貌し、その中をまっすぐ進んでいく…
>>続きを読むアウトローがいつの間にかデモ隊の先頭に立っているシーンは『モダン・タイムス』そのままだし、驚異的な長回しで反復される行進と衝突はシリーズそのものに亀裂を生じさせ、もはやあの楽観的な日々は戻らないとい…
>>続きを読む意地悪アポカリプス最終作。
小津監督みたいな性格の悪い地域社会を舞台に正義と悪についてを解く異質なシリーズラスト。
後半のツイストは完全に後の黒沢清作品を予兆させる、納得の終わり。作風としてはこっ…
「何のために君はそれをなすのか」振りかざす正義が空回りしてるお話し。
ヤクザの真似事をしたいのかはわからなくて、中味は人情物になってた。
物語の展開も早くコミカルさも、キャストに勢いがある。
コミュ…
このレビューはネタバレを含みます
シリーズラストだからなのか、これまでのコメディからは想像できない展開で、作家性が出過ぎていた。
愚直なバカ寺島進のドタバタで終わるのかと思いきや、シリーズ5作の壮大な伏線が効いている。
サイレント…
『成金計画』に引き続いての異質さだが、日常空間の完全な異化/虚構化、崩壊によってシリーズが締め括られる。『ドレミファ娘の血は騒ぐ』や『よろこびの渦巻き』や『アカルイミライ』のラストのようなテイスト。…
>>続きを読むこの世には『ションベン・ライダー』と『ションベン・ライダー以外』の2本の映画しかない。この映画はもちろん後者。というか、『ションベン・ライダー』さけなければ、この映画が『ションベン・ライダー』にもな…
>>続きを読む祭りの後にさすらいの日々を
ひたすらアホなノリの前作から打って変わってシビアなお話。ジェントリフィケーションからのディストピア化という今見ても、なんなら今の方が刺さるテーマながら雄次と耕作のキャラ…