愛欲生活 夜よ、濡らしての作品情報・感想・評価

愛欲生活 夜よ、濡らして1981年製作の映画)

製作国:

上映時間:70分

ジャンル:

3.3

「愛欲生活 夜よ、濡らして」に投稿された感想・評価

売春組織と通じているヤクザ者(中田譲治)の情婦になった女性(風祭ゆき)が、娼婦としての人生を恍然自失のうちに受け入れていく。主人に隷属することの歓びを覚えた女性が、悲劇へと墜ちていくまでを綴っているロマンポルノ。

人生を狂わされた女性が「Let it go!」(流れに従って突き進むしかない!)するという、脚本家いどあきおの一貫性に富んでいる内容。風祭ゆきは、翳りのある女性をやらせたら天下一品。さりげない台詞では「粥を食べるときは湯気を吸い込みながら食べるんだ」が良い。

ヤクザ者に隷属するようになった主人公が、少しずつ娼婦の顔へと変貌していく過程が面白い。ご主人様の命令に絶対服従していく人生に喜悦を覚えるという心理は、フランス文学「O嬢の物語」と相通じるものがある。

後半部では「性処理の道具」に疑念を抱いた主人公が、折檻を受けることになるのだが、男からしてみれば「信用していた女に裏切られた」の心理が多分に働いているわけなので、善悪は存在していない。幸福を掴み取れない日陰者同士の齟齬を、身に沁みて感受することができる。