小津安二郎がそう言ったとされるように、成瀬巳喜男という監督は、基本的には「中篇」監督なんだろうと思う。しかし、それはレベルが落ちるという意味ではなく、語りの「サイズ感」の問題として。
人生における…
結婚4年目にして、すれたような大人すぎる2人に見えるけど、時々見せる茶目っ気が日々にリズムを与えてる。
人生の大したことのない日々が作品になるのは、やはり昭和の作品が圧倒的な感じがする。日々のどこを…
結婚後四年目で子供もなく倦怠期を迎えた夫婦が些細な不平不満を言い合いながら平凡な日常を過ごす姿を、隣家の夫婦や町内会との人間関係を交えて描く。
倦怠期を迎えた夫婦が互いの性格、生活態度、休日の過ご…
ほんとに出番が少ないけど香川京子がひたすら文句言ってる場面が良い。香川京子自体がいいのもあるかもしれないけど、彼女の話を聞く原節子と佐野周二の態度の違いを見せるためのカメラ位置とその移行が美しい。
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倦怠期夫婦の心の機微を描く戦後11年目の小市民映画。成瀬監督のファンから支持される通好みの一本。岸田國士の戯曲群をもとに「浮雲」(1955)の水木洋子が脚色。驟雨(しゅうう)とは「にわか雨」の意味。…
>>続きを読む倦怠期を迎えた子供のいない夫婦が繰り広げる“犬も食わない”夫婦喧嘩“をコミカルに描いた凡作と見なされる本作だが、本当にそうであろうか。『めし』、『山の音』で主役に迎えられた原節子を成瀬巳喜男は本作で…
>>続きを読む久しぶりの成瀬巳喜男監督作品。現代からすればかなりイラっとする昭和の夫婦喧嘩を飽きずに最後まで観られたのは、原節子と佐野周二のラリーが面白いから。すでに妻君に敷かれているのがわかっていての夫の足掻き…
>>続きを読む原節子演じる夫婦の倦怠を迎えた女性を、小津安二郎とは一味違う成瀬巳喜男流の演出で見事に撮りきった一本。
灰皿、新聞、井戸といった小道具たちが、緻密に計算されたかの如く夫婦の日常を描き出している。
ラ…
面白い
序盤の会話が面白い。
なかなか具体的なエピソードを語らず、とにかく不満気なアヤコ。
灰皿を放る原節子、立ち上がる夫を目で追う原節子。
原節子は肉体感が良いと思っているためあまり動かないの…