日常の中に潜む夫婦の噛み合わなさを細やかに演出する成瀬らしい作品。隣家の夫婦や新婚の姪、多くない登場人物が見事に効いている。どこか斜に構えた見栄っぱりの夫を演じた佐野周二もいい。なんだかんだと言った…
>>続きを読むスポーツぽかった。口論の場面で、それぞれのミドルで切り返した後に、位置関係を示す引きのショットが挟まる編集のリズムが、プレイヤーの形勢を示している。メロドラマが球技対決に収斂するのは『チャレンジャー…
>>続きを読む世間で確立された聖女的な小津監督作品の原節子像とはあえて変化を加え、地に足のついた成瀬巳喜男作品における原節子はまた違った魅力で魅せてくれる。
上原謙と夫婦役を務めた「めし」と併せて、家族や夫婦間の…
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夫婦間のみならず町内での軋轢やリストラの危機を抱えて下を向いていた二人が、上を向いて“無邪気さを共有する”ラストは見事。何も解決してないけど雨上がりの青空というか矛盾さも含めジメッとした開放感に主題…
>>続きを読む見れば見るほど面白さが分かってきた成瀬巳喜男😊😊
香川京子とお話ししていたのに夫が帰ってから、特にネクタイの引きずりを見てから香川京子置き去りで夫婦の口論に発展していくのが面白い。てか、そういう演…
結婚4年目で倦怠期を迎えた夫婦を軸に市井の人々の生活を描いた成瀬巳喜男監督作品。
岸田國士原作。
胃の悪い夫のセリフの端々やちょっとした仕草に妻目線で苛つく材料が盛りだくさんで微笑ましい。余計なプ…
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成瀬巳喜男監督
“めし”同様のお話しだが、いや〜秀逸
君と僕の間にあるもの、会話の始点と終点、人間の可逆的関係性、あらゆる問題の発端と解決•不解決などなど、捉えるポイントとその映し出し方がほんとカ…