2025映画初め。
これは結構すごいと思ったなぁ。
ラスト、女が女を痛めつける、直接的な暴力を目の当たりにして、それを見ていた女たちがこらえていた本心を抑えきれなくなる。酷い現実を受け入れるために…
2025年🎍
元旦からなぜこんな暗い映画を…去年ラストが『新・平家物語』で今年最初にこれを見たのでなぜか溝口健二で年を跨いだ。高杉早苗が素敵。中之島あたりのロケ撮影カットの瑞々しさに驚く。「闇の女」…
無防備に自由と幸福求め彷徨う、復讐で残るのは穢れ果てた自分。ラストシークエンス、ローアングルから坂を降りて通りへのダイナミズムなショット。そして瓦礫の中、取っ組み合い狼狽する女たち、壊屋ステンドグラ…
>>続きを読む小津安二郎「長屋紳士録」に対し清水宏「蜂の巣の子供たち」、「風の中の牝鶏」に対しこの溝口健二監督の本作は、連動している気がする。生半可では無く、巨匠たちが雄弁を奮って訴えた社会的責任に敬意を表したい…
>>続きを読む田中絹代の女優魂を見た。女優陣の演技は力強く、戦争直後に追い詰められた女性達の生きにくさが伝わってくる。考えると結構恐ろしい話で、彼女達を変えた荒れた世間、都合の良い男達への怒りが伝わった。溝口健二…
>>続きを読むしかし焼け跡に残る廃墟の
教会のマリア像のステンドグラスに映る娼婦二人の影、
なんて凄いアートな映像を昭和23年に撮ってたんだな?溝口健二。
カメラワーク、クレーンでかっちり見せる。なんといっても凄…
敗戦直後の大阪でパンパンと呼ばれた街娼婦になった女たち。混沌とした時代背景を人々の不安定な心情に重ね合わせて捉える溝口の手腕が光る。文字通りの追い剥ぎのシーンは、『山椒大夫』における壮絶な別れのシー…
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