行きつきのバーの常連からのお勧め作品。
(こういう作品との出会い方、滋味深くて良い)
宮本輝による原作は過去読んだことがあったが、なにぶん20数年前の高校時代につき全く記憶なし。
というか、高校生…
このレビューはネタバレを含みます
先週のイベントで、早川千絵監督が、「11歳くらいの時に、学校で『泥の河』を見て、子供のことをよく分かってくれている、こんな映画を作りたいと、映画監督になることを決めた」と話していたので、見てみた。
…
子供のままで良かったのに、大人にさせられてしまう少年の経過を見せつけられる辛い作品だった。
この世には、
・子供
・大人にならざるを得なかった子供
・子供のまま大人になった者
・大人(他者の痛み…
安藤庄平による撮影が神がかっている。今では絶対に撮れないロケーション、もう失われてしまったかつての日本の景色が丁寧に描かれていた。役者、特に加賀まりこの存在感。前半が少し退屈に感じたが、後半は涙。蟹…
>>続きを読む2025年136本目
痛みの源流へ
昭和31年の戦後復興期、大阪・安治川の河口を舞台に、河っぷちの食堂に住む少年と、その対岸に繋がれた廓舟(くるわぶね)の姉弟とのつかの間の交流と別れを描いた80年代…
このレビューはネタバレを含みます
信雄と、川船で暮らす銀子との出会いは、まるで一瞬の夢みたい。
彼らの交流には、貧しさや社会の目とは別の、純粋な人と人とのつながりがあった。
でも、それは長くは続かない。
別れのシーンは、とても静…
木村プロダクション