自伝モノと思ってたけど原作モノだった。
濁世の河のこちらと向こう(一種の彼岸と此岸)を舞台にした束の間の会者定離物語であり、大人への階段の一歩目を苦みを持って上手く描いてる。
出番僅かな加賀まりこの…
2021年の再々見以上39本目。 前に見てから5年。
感想
初見時も再見時もすごく良い映画で「人情紙風船」を再見した後でも、この映画が邦画ナンバーワンだと思っていたけど、
今回色々な作品を再見や…
舞台は昭和31年の大阪、旧淀川。
1981年製作の映画なのに画面の中は完全に昭和30年代(知らんけどな!)。
先日亡くなった僕の父は昭和16年生まれ。
大阪の神崎川沿いで育ちました。
この映画…
小窓から覗き見た大人の汚れた世界。
なんて哀しいんだろう。
少年の心を思うと辛い。
生きていくためには仕方なかった?
それは大人の言い訳でしかない。
傷ついているのは、いつの時代も子供たち。
優し…
フリーの助監督から映画監督になった珍しい経歴の持ち主・小栗康平のデビュー作。1981年の公開当時、国内外の各賞を総ナメにした本作は、宮本輝の同名小説を映画化している。主人公の少年をはじめとする子供た…
>>続きを読むこどもたちの言葉や眼差しは純粋がゆえに、無邪気に心に刺さる。未だに戦争の痛みに苦しみながら市井で生きる彼らを「もはや戦後ではない」、「太陽族」と言った復興を象徴する標語が新聞越しに嘲笑うかのよう。こ…
>>続きを読む生きとってもやっぱり、スカみたいにしか生きられへんのかなぁわいら
【感想】
少年が大人になるという事は、隔たりを認識し無力を知るという事だ。高度経済成長期に達した50年代の日本において、もはや戦後…
久しぶりに言いたいことが山ほどありすぎて逆に言葉に表せない。
自主制作でここまでの完成度と刹那的な描写や戦後の人々の喪失感をよく表現できたなと本当に感動する。所々に散りばめられた対比も素晴らしいし、…
父が邦画で1番好きと言っていたので満を辞して観ました。そりゃ忘れられない映画やこれは。観てよかった。
焦土になっても、戦争を生き抜いても、なお階層社会は続いている。
のぶお、きっちゃん、ぎんこからそ…
木村プロダクション