泥の河に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『泥の河』に投稿された感想・評価

eg
4.5

このレビューはネタバレを含みます

戦後10年の大阪、川沿いでうどん屋を営む家の子供と船に暮らす姉弟との出会いと別れ。

戦争の生々しい記憶は子供たちの生活や唄の中に溶け込み影響を残していく。
子供は誰の子でもない、という言葉が全体を…

>>続きを読む
あまりに圧倒されてしまって今まだ動けない。鼻の奥がずっと酸っぱい

我が時代、我が生まれ故郷のノスタルジアに感慨深いものがある宮本輝原作、小栗康平監督の下町人情映画の傑作。河岸のうどん屋できんつばを焼く父板倉晋平田村高廣と働き者母貞子藤田弓子共、私の両親の雰囲気そっ…

>>続きを読む
4.5
子どもたちが発する一つ一つの混じり気のない言葉が、最後まで響き続けているような、沈殿していくような重さがあった。
ha
4.5

素晴らしい映画だった
カメラワークの良さや無音の場面で醸される叙情、大人の魍魎とした世界と子どもの無垢の世界という二つが絶妙に混ざりあってゆく
子ども視点でしか描かれ得ない違和感みたいなものがよく描…

>>続きを読む

昔の記憶を頼りにスコア4.2ぐらいで入れようと思っていたが、忘れてる部分も多いのでhuluで再鑑賞。
いやあ、4.2じゃおさまらない。
名作だとは思っていたけれど、こんなに凄かったのかと驚き、時を経…

>>続きを読む

銀子「のぶちゃんのお母さん石鹸の匂い」
喜一のお母さんが昔編み物をしていた話
その一言は私の頭いっぱいにイメージを与える。
その繊細さからくるなんともいえぬ感情に涙を流してしまった。
カットも演出も…

>>続きを読む

早川千絵が映画作家を志したきっかけの作品ということで鑑賞。1981年の作品なのでモノクロスタンダードはあえての仕様。

『ルノワール』との類似点が山のようにあった。子どもが大人の世界を知っていく話だ…

>>続きを読む
他猫
5.0
昔神保町でパンフレットを何気なく買って、それから観た映画。

素晴らしい映画ってお酒飲みながら観ても覚えてるんだよなぁ
akrutm
4.2

高度経済成長期直前の大阪・安治川河口を舞台に、河畔食堂の息子である少年・信雄と、対岸の廓舟に暮らす姉弟・喜一と銀子とのひと夏の交流を通して、未だに癒えない戦争の傷や貧困に喘ぐ庶民の暮らしぶりを詩情豊…

>>続きを読む

あなたにおすすめの記事