こども映画特集にて鑑賞。昭和31年の大阪を舞台に、こどもの視点から陸の住人と河の住人との価値観が断絶していく様が描かれる。何度も登場する河に架かる「橋」は、異世界への境界線なのか…
舟で去って行く…
泥の河が象徴する、「あちら」と「こちら」に横たわる絶対的な淵が、ふたりを引き裂く。安易なヒューマニズムの提示でそれを乗り越え可能なものとして映さず、その乗り越えられなさをこそ示す厳しさに、誠実さを見…
>>続きを読む見てよかったなぁ。無邪気に仲良くなる姿、子どもながらに感じる異質さ。ながらにというか、だからこそというか。「普通の子ども」であるのぶちゃんを通して輪郭がわかる大人たちの暮らし、生きることや死ぬこと。…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
このレビューはネタバレを含みます
戦後10年の大阪、川沿いでうどん屋を営む家の子供と船に暮らす姉弟との出会いと別れ。
戦争の生々しい記憶は子供たちの生活や唄の中に溶け込み影響を残していく。
子供は誰の子でもない、という言葉が全体を…
我が時代、我が生まれ故郷のノスタルジアに感慨深いものがある宮本輝原作、小栗康平監督の下町人情映画の傑作。河岸のうどん屋できんつばを焼く父板倉晋平田村高廣と働き者母貞子藤田弓子共、私の両親の雰囲気そっ…
>>続きを読む木村プロダクション