序盤の入りは圧巻。砂庭の見せ方は『雨月物語』と双璧。
切腹の順番を知らせる侍の緊迫した歩みが燦々と照らされた廊下を過ぎ、少年が切腹前に見る枯山水の玉砂が故郷の塩田の広大な砂紋へ。そこに浅野の訃報の…
赤穂浪士討ち入りを題材にした伊藤大輔作品は、「四十八人目」や本作があるが、本作は軽輩であるための身分格差、差別を描いている。討ち入りでも、門の中に入れてもらえず、立哨を命じられる。そして武士と同じく…
>>続きを読む小身者の悲しみに満ちた忠臣蔵。瞳キラキラ中村嘉葎雄(賀津雄)の矢頭右衛門七。所作の美しさに、貧しさや身分の低さに屈せぬ気概が見える。
仇討のカタルシスに繋がる場面は極力排されている。父の死から参加が…
いまだに現役、中村嘉葎雄(当時は賀津雄)が松竹で主演した作品。
赤穂浪士の中で身分の低い足軽の若侍・矢頭右衛門七を主人公として描いている。
あまり描かれることの視点。
事あるごとに身分の違いをい…
赤穂浪士の中でも武士の身分では無い階級の低い者達が仲間内で受ける差別にスポットを当てた話。正直、自分的に話は地味だと思いました。階級差別ものまである忠臣蔵映画の逞しさに脱帽。
主役である右衛門七の…