「死は最も残酷だ こういう美しい世界が見られなくなる 神が私たちに授けてくれた素晴らしい世界がな」
「あの世も美しいのでは?」
「どうかな?あの世から戻った者がいるか?なぜ美しいと分かる?」
髭を…
1999年、イラン/フランス、ドラマ。
キアロスタミ作品、再鑑賞。
テヘランからクルド系の小さな村を訪れたテレビクルー達。独自の風習で行う村の葬儀の取材にきたのだが、危篤状態の老婆の死を待機する…
その土地に根付いた文化/風習を知らない部外者の視点を介して、敢えて儀式=フレームの周縁だけを収める壮大な虚構。
電話相手に喋り倒すテレビクルーのせいで石壁や色の禿げた色彩が全て偽物の、ウェス・アンダ…
死を待つという作業のなかで、待たれている側は全く映らない。撮影クルーも映らない。映らない人が多いのは、逆に想像したくなって良いかもしれない。
子どもや恋、妊娠、出産の死とは真逆のものの見せ方が自然だ…
テヘランからクルド系の村落へ葬送の取材に来た男の一顛末。
電波のために電話が来るたび丘に登る。
遊牧している人、家事をしている人、収穫している人、勉強している子供、井戸を掘る人、
村の営みと都会…
◎ フルーク?の詩が絶妙なタイミングでタイトルを吐き出してきてあがった!
あの停電した暗闇の洞穴の中もかなりいい!
'生'を引き伸ばしにされた中であまり漂わない緊張感が'なすがまま'な様を醸し出して…
キアロスタミといえば道。木しか目印のない乾いた道を進み、岩を登り、迷路みたいな村の屋根を越え家々を抜け、携帯が鳴るたび車を走らせて、上がったり下がったり忙しなく移動するだけで面白い。
山の上の小さな…
これもめちゃくちゃ良い映画
ホームワーク、桜桃の味、奇妙な順番でキアロスタミの作品を見続けているわけだけど通底して撮る側の倫理みたいなことを問い続けてる感じがした
あと、牛乳を搾り取ってもらう間に詩…
(C)1999 MK2 PRODUCTIONS-ABBAS KIAROSTAMI