何も起きなかった中での過ごし方って、それを描いてもいいってこと自体にありがたみを感じる。この人の記憶には何も残らないんだろうけど、自分の人生にもこういう感じのが一週間くらいあったらいいなと思った。た…
>>続きを読む田舎の奇異な因習を残す葬式を取材するために危篤と聞きつけた寝たきり老婆の家を訪れ密かに様子を探る男ベーザード。孫のファザード少年に件の老婆の容態をこっそり聞いたり、状況を窺う職場の上司グダルジから…
>>続きを読むテレビクルー達は、言うなれば人の死を願っている。自分達の利益のために取り憑かれているのだ。
そんなことも知らずに、見返りを求めることなく彼らをもてなす村人達。
一見対比になっているようだが、不思議な…
アッバス・キアロスタミ監督・脚本・製作。テレビクルーが、珍しい地方の儀式の撮影に訪れた村。実は葬儀の儀式を撮りたいのだが、あてにしていた老婆はなかなか死なない。今日も元気だ、困ったな。
シアターコク…
キアロスタミの映画はとにかく風景が美しい。
ひとの死を待ってそれを取材するなんてくだらない仕事だとは思うが、振り返るとそんな映像をいくつか見てきた。あれらの背景も似たようなものだったのかな。
死にそ…
生と死を巡る
人間模様。
前作「黄桃の味」でも描かれた、生と死に垣間見る、対極ではない表裏一体の関係性は、より文化的なアプローチに形を変え、それは顔の見えない人々とのつながりであり、そこには死を想…
(C)1999 MK2 PRODUCTIONS-ABBAS KIAROSTAMI