洞窟の作品情報・感想・評価

『洞窟』に投稿された感想・評価

洞窟は1960年代に実際に行われた洞窟探検を題材にしながら、台詞、ナレーション、音楽といった「語りの要素」を排除し、構造のみで情景を提示するという極端に沈黙した表現形式を選んでいる。

この作品にお…

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kaeru3
4.0

1960年代のカラブリアの山奥の集落と、当時の装備でひたすら洞窟の底へ降りていく調査隊。
一体どんな魔法で再現してるんだろうかという映像が続いて、もう呆然と見ていた。
カラブリアの山肌と放牧の風景が…

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このレビューはネタバレを含みます

 映画に於ける空間というのは全体をどう照らすかというより、一部を照らすことで拡張されていく。洞窟内へ火をつけた雑誌を放るワンカットはそれを裏付けるように空間を赤い光により拡張するのだが、老人が死亡し…

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1961年地中深い洞窟を淡々と探査するお話

「これまでのイタリア洞窟学はこれほど南部までは探査していない、ピエモンテ洞窟学派 洞窟報告 1961年9月/10月号」
オチはない。それがオチ。
大自然に囲まれた放牧地での暮らしは少し憧れる。
美しさもありながら闇と圧迫感の洞窟風景
そして地上風景の安心感
jasmin
5.0

映画越しに洞窟の肌寒さや湿度が伝わってきて、投げ込まれた火のついた雑誌の切れ端と一緒に私も落ちていった、浮遊感さえ感じるくらい。
少しずつ描き足されていった洞窟内の地図の細かさ、丁寧さ。
鑑賞後もカ…

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色々と対比のある作品。北イタリアのピレリ・タワーという都会に対する南イタリアのポッリーノの自然。洞窟探検家たちの若さに対する牛飼いの病。ロングで捉える(眼鏡忘れたから一々止めてと思った)山野に対する…

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3.8

銀座エルメスの映画会にて。
セリフはほぼナシ、映像は美しかったです。神秘的な洞窟内だけでなく、カラブリアの山々や田舎の風景が堪能できます。

1961年の洞窟探索、一見退屈そう?ですが、映画を通して…

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世界を暴くことと
小さな頭で世界を想像することは
大差ないのかもしれない。
その果てにあるものは一緒かもしれない。
深く深く潜り込む。

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