おとうとの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『おとうと』に投稿された感想・評価

今はなき高槻セントラルの市川崑特集上映での1本。
保護してくれない保護者の元で暮らす兄弟、弟は問題ばっかりおこすけどかまってほしくて拗ねてるだけなんだよ、きっと。

口をとんがらせて生意気ばっかり言…

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 結核になった出来の悪い弟の面倒をみるお姉さんの話。公開は1960年だけど大正時代のお話。今に見る甘ったるい姉弟の話しではなく、家庭がなかなか一つにまとまらず甘やかされたせいもあり、非行に走ってしま…

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syc9b
3.7

この胸のね、ここが腐ってるんだよ僕は。
ほら、聞こえるだろ。こうやって叩いてみると、いかにも空洞という音がするだろ。

【感想】
主人公は姉げんでありながら物語の中心は常に弟碧郎にあり、それは本作の…

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4Kデジタル修復版を、実家の4Kテレビで。
タイトルバックまでの、げんが碧郎に傘を渡そうとするシーンだけで「銀残し」の価値が、この作品の主題との共鳴がよく分かる。
画面のくすみと影の深さは、特に室内…

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雨月物語にも出演していた、田中絹代さん目当てでした。
岸惠子さんの美しさが際立っているぶん、川口浩が鼻について仕方がなかった。
YAZ
5.0

市川崑監督の観る

無口な父と手足のリウマチで
後妻のクリスチャンの母。
寂しさからか遊び放題の弟の
唯一の理解者は姉だが

脚本 水木洋子 原作 幸田文

何度も観てるがまた
幸田文の自伝小説の映…

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3.3

幸田文の自伝的小説を市川崑が映画化。

銀残しというのは、現像で銀を処理する工程をあえて省くことにより、彩度が低く、コントラストの強い映像にすることだそう。「セブン」の世界だが、映画の元祖はこの宮川…

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宮川一夫の見事すぎるカメラワークに加え、"銀残し"という彩度の低い現像手法による独特な色調の映像美と、市川崑による確かで巧みな演出が結実した超一級品。
ラスト(終わり方、完マークの入るタイミング)の…

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ALFRED
3.4

原作を昔読んだが、細かいことは覚えていないので映画がどれほど原作に沿っているかわからないが、これほど気が滅入る家族の話だったろうか、と思った。そもそも父親が再婚しなければ良かったのに、時代的に再婚が…

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2.5

幸田文の自伝的小説の映像化作品。ドラマに出てくる、森雅之が演じる小説家の父親は幸田露伴がモデルになる。
原作は未読だが、物語の途中にある関東大震災は省略されている。
当時の不治の病である結核ものだが…

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