女中ッ子の作品情報・感想・評価

女中ッ子1955年製作の映画)

製作国:

上映時間:144分

ジャンル:

2.8

「女中ッ子」に投稿された感想・評価

傑作。だけどラストが頂けない。結局のところあの人は誰も分かってなかっと思うと悲しくなった。中盤までは常に誰かが走り回ってて楽しかったのに、終盤から一気に暗くなってキツかった。ガキンチョ映画は明るく終わらせてほしい。とはいえ左幸子が走ったりダイブしたりと彼女がひたすら動き回ってるのでそれを見てるだけでも幸せでした。あと彼女がいちど帰省する際の坊っちゃんとの別れの挨拶のシーン凄すぎる。この時代であのロケーションのセンス。
満員電車での酔っ払いオヤジのアップが意味不明に長いオープニングから最高。エキストラがたまたま良い表情したからあんなカットを残したのか。それとも私が知らないだけでカメオの有名人なのかも。

老け顔ではなく可愛いおばさん顔の左幸子は女中役にぴったり。数回のアップの表情もすごく良かった。
運動会シーンでのクレーン撮影の多用などアップと引きの画の対比が地味に良い。

坊ちゃんが父親からの説教中にスズメを罠で捕らえるシーンは、昔の邦画らしい最高のシーン。坊ちゃんの絵には涙。
金持ちのガキ大将、優しい田舎の人々、どれもがステレオタイプだけど悪くない。

左幸子の魅力が爆発した最高の映画……と言いたいところだけどラストがいただけない。

(以外ネタバレ)

坊ちゃんを庇うために口を割らずにクビになることを甘んじる左幸子。当時はこういうのを美徳にしたのだろうけど、もはや全然時代にあっていない。坊ちゃんのことを母親が知った上での解決法で提示されないと映画として納得がいかない。最後はモヤモヤしか残りませんでした。残念。