サラリーマン清水港の作品情報・感想・評価

「サラリーマン清水港」に投稿された感想・評価

とし

としの感想・評価

3.3
2020年3月8日

#サラリーマン清水港 鑑賞

キャッチコピーは「富士と並んで日本一! 東宝サラリーマン喜劇決定版!」

#フランキー堺 は、今作の演技?が好評でレギュラー入りしたらしい。あの怪しげな中国語をあやつる役はイイね。

同時上映が、#椿三十郎 ってどんな組み合わせもあったんだな昔は!
社長シリーズ12作目、サラリーマン喜劇に次郎長の物語をトレースしたもの

森繁久彌が社長を務める会社はお酒を製造販売している
28人の優秀な幹部がいるらしく、専務オオマサ加東大介、工場長コマサ三木のり平、秘書のイシマツ小林桂樹、若手では藤山陽子や夏木陽介も所属している
ライバル会社の社長クロコマ東野英治郎、その幹部藤木悠
森繁の奥さんが久慈あさみ、浮気相手に草笛光子、新珠三千代
お酒の原料となるお芋の仕入れのお得意先の社長に有島一郎、その娘司葉子
怪しいカタコトを使うエキセントリックな香港人でフランキー堺

といった錚々たるメンバーによるドタバタ喜劇
社長シリーズを見るのは今回が初めてで、そのキャストの豪華さに驚いた
調べてみるとこれが平常運転、みなさんほぼレギュラーってのがまた凄い!
シリーズ通してみなさん役所も一緒ってんだから凄まじいマンネリに思えるがどうなんだろう?わかっていても面白い、そんなシリーズなのかな?

今回見た限りだとつまらなくはないけど、なんか勿体無い感が少し
司葉子なんて後半ちらっとしか出てこないし、新珠三千代ももっと見てたくなる

良かった点は小林桂樹とフランキー堺による酔っ払いの格闘シーンの面白さ
これにより小林桂樹は目を腫らして眼帯姿になる、そして金比羅参りの代参からの飲みねぇ、食いねぇときてクライマックス
上手いこと次郎長を取り入れてる脚本がなかなか良く出来ている

オチは、、、それでいいのか奥さん?って感じ
浮気相手の名前がみんな奥さんに通じてるから云々て、、、なんか『とんかつ一代』でも見たなー
そんなんで誤魔化されないってーの、まだみんな奥さん似とかならわかる?かもだけどー
紅孔雀

紅孔雀の感想・評価

4.9
今回は我儘なレビュー。1962年公開というから50年以上前の喜劇映画を取り上げます。チョー懐古的ですいません。
森繁久弥が社長を演じ、加東大介、三木のり平、小林桂樹、フランキー堺等が脇を固める「社長シリーズ」の第12作目です。半世紀前の作品にも関わらず、これが実に笑わせるんですね。我が国喜劇映画界の一到達点ではないか、とさえ思いました。
当時、東宝はこの「社長シリーズ」と、ほぼ同じ俳優陣(ただし、伴淳三郎が松竹から客演で参加)による「駅前シリーズ」を2枚看板として交互に公開し、安定した人気を誇っていました。私は2番館(ロードショー後再上映する映画館)で後追いで観ていたのですが、その頃は「駅前シリーズ」の親しみやすさの方が好みでした。ところが後年、サラリーマン経験を積んでから観ると「社長シリーズ」の方が身につまされ、ダンゼン面白くなったんですね。
その社長シリーズの中でも最高傑作ではないかと思うのが、この「清水港」なんです。好色だが恐妻家の森繁社長、篤実なる加藤専務、パーッとやりたい三木工場長、時々拗ねる小林秘書課長、さらには怪しげな日本語を操る中国人フランキーと、各々が自らの得意パートを楽しげに演じています。この安定感が、観客を安心して笑わせてくれるんですね。加えて、監督・松林宗惠(しゅうえ)、脚本・笠原良三のゴールデンコンビも円熟の域で、元ネタ『次郎長三国志』を見事に換骨奪胎。森の石松(=小林桂樹)が惨殺されずにハッピーエンドで終える手際も鮮やかでした。
人生の酸いも甘いも噛み分けた俳優陣が演じるからこその“大人の笑い”がここにあります。今では到底撮り得ない奇跡のような傑作喜劇でした。
PS : なお本作は、何故か映像ソフトが絶版だったのですが、今回CSで放送されたのを機に久し振りに鑑賞。「社長シリーズ」トップ(ということは日本喜劇映画界のトップ!)の面白さを再確認しました。