裏街の作品情報・感想・評価

「裏街」に投稿された感想・評価

犬

犬の感想・評価

3.4
長い

結婚を誓い合ったウォルターとレイ
しかし、不幸な成り行きにより2人は離れ離れになってしまう
数年後、偶然ニューヨークで再会を果たした彼らは再び愛し合うように
しかしウォルターは既に別の女性と結婚してしまっており、レイは日陰で生きる決断をする……

ファニー・ハーストによる同名小説をロバート・スティーヴンソン監督が映像化した



なんと哀しき

人間模様
ロマンスがなんとも言えません

街の感じ
雰囲気もありました
lemmon

lemmonの感想・評価

3.9
なんだかヒロインの心酔っぷりが行き過ぎていて気持ち良い。逆境にこそ燃えるというよりかは、その自分自身に酔ってるのでしょう。世間に後ろ指さされようが、そのさされていることにすら酔いしれている感。

途中の息子・娘のシーンにすら私のせいで、、、っておいおい!

でも良いのです。それでいいのです。

サラヴァンの薄幸さ、夢見る少女感もマッチ。ボワイエの佇まいも本来ならクソ野郎なのに、なんかお洒落に見えて、、、悔しいわあ。

これもまたクラシック映画として楽しい!
不倫メロドラマ。ドラマの性質上、馬鹿な男と馬鹿な女の物語にしか見えないが、そんなことよりも気になったのは、マーガレット・サラヴァンが安アパートを追い出されたにも関わらず、引っ越した先が妙に豪華なアパートだったこと、それとちょいちょいシャルル・ボワイエがカルロス・ゴーンに見えたり津川雅彦に見えたりしたこと。カルロス・ゴーンが津川雅彦に似ているかっていうとそんなことはどうでもよくって、ラストのシークエンスは『ララランド』に影響与えてるんじゃないかと思った。わからんが。
若い頃に不運によって離れ離れになったカップルが運命の再会を果たし、愛人関係になって密かに添い遂げる、昭和歌謡みたいなメロドラマ。ノワールと間違って借りてしまい、渋々見始めたのだが、案外面白く集中して見られた。別れる別れないのイベントの時間配分が絶妙でダレない。若い頃は快活だった女性が愛人になり、周囲の反対を他所に日陰の身になってひたすら耐えるという実に嫌なストーリーだが、打算なきヒロインの純粋さが、生活のために結婚しなければならなかった当時の女性たちの目に眩しく映ったのかもしれない。ちょっと「恋におちたシェイクスピア」を思い出した。
2017.9.3 DVD(字幕)
エディ

エディの感想・評価

3.7
妻帯者への愛を貫くために日陰で生きる人生を選択した女の悲しみを描いた名作。この映画が出来た当時では革新的とも言える禁じられた愛だったのだろうが、現在では主人公の行動はそんなに珍しいパターンではなくなっている。その意味で、愛を先進的に描いた作品かもしれない。
シンシナティで一番人気があった主人公レイは、ふとしたきっかけで当地に出張中だった銀行マンのウォルターに会って恋に落ちる。お互い真剣な愛だったが、運悪くお互いの気持ちを伝えられず離れ離れになってしまう。その後月日が流れレイは服飾デザイナーとしてNYで生活を送っていたところ、ウォルターに再会した。レイは独身だったが、ウォルターは既に結婚し子供もできていた。。。

最初は運命的な純愛だったのに運命のいたずらのようなすれ違いで恋が成就しなかった二人だが、年を経るごとに不倫関係を続けようとするウォルターの身勝手さが表情に出てくる。友人の必死の説得やレイの幸せは微塵も考えないウォルターの身勝手さに愛想を尽かし何度も別の場所での生活を始めるレイだが、その都度ウォルターが現れて、関係の復活を要求するのれレイが折れてしまう。
結局、主人公レイはウォルターの家庭や仕事に支障が出ないように日陰者で徹する生き方を選択してしまうのだ。最初はレイに共感していたし、その不幸な邪魔の入り方に同情をしていたが、途中からは彼女の優柔不断さにイラついたし、友人エドと同じく彼女を突き放してみるようになってしまう。

明るい家庭を築くのが夢だったレイが日陰者で生きる道を歩む過程は丁寧に描かれているが、自分がレイの立場だったらこういう選択はしない。ただ、世にこのような立場の人が大勢居るのは事実だし、敢えて不幸で辛い道を選択し自身の不幸ぶりに酔っているような人も多い。
なので、彼女の発想は映画が作られた保守的な時代では斬新的だったが、今でも通用するこの映画は先進的だと思う。
観終わったあとで、寂しく、そして苦々しい思いにすらなる悲しい映画。